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- 本記事の内容
- 『2022年1月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.13
会社員の細川博さんが2021年中に支払った医療費等が下記<資料>のとおりである場合、博さんの2021年分の所得税の確定申告における医療費控除の金額として、正しいものはどれか。なお、博さんの2021年中の所得は、給与所得600万円のみであり、支払った医療費等はすべて博さんおよび生計を一にする妻のために支払ったものである。また、保険金等により補てんされた金額はないものとし、医療費控除の金額が最も大きくなるよう計算することとする。
- 320,000円
- 170,000円
- 150,000円
2が適切
170,000円が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 医療費控除とは
- 医療費控除の計算
順に見ていきましょう。
- 医療費控除とは
医療費控除のおもな概要は下記です。
- 一定の医療費に対して所得控除を受けられる仕組み。
- 確定申告が必要。
- 本人以外にも扶養者の医療費の支払いにも利用可。
- セルフメディケーション税制とは併用できない。
michi
確定申告についてはよく問われるのでしっかり覚えておきましょう!
- 医療費控除の計算
医療費控除の計算式は所得によって変わります。
年間所得 | 計算式 |
200万円以上 | 実際に支払った医療費-保険金などで補填される金額-10万円 |
200万円未満 | 総所得×5% |
細川さんの年間所得は600万円の為、『実際に支払った医療費-保険金などで補填される金額-10万円』に費用を当てはめます。
医療費控除の主な対象は下記です。
医療費控除の対象
医療費控除対象外
資料より今回医療費控除の対象になるのは健康診断料と治療費です。
michi
重大な病気が見つかっているので健康診断料も医療費控除の対象です。
よって計算式に数値をあてはめると下記になります。
『250,000円+20,000円-0円-100,000円=170,000円』