
日本株を買ってみたいのですが、やり方が全く分からないです。
なるべく少ないリスクで安定して稼ぎたいので、良い方法を教えてください。
このようなお悩みを解決します。
注意
本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。
リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。
また、記事内のデータはすべて執筆時のものです。最新の情報は各社のIRをチェックしてください。
今回はファイナンシャルプランナーである私が実際に運用中のおすすめ高配当日本株について、わかりやすく解説いたします。
具体的なおすすめ銘柄は下記です。
※表は右にスクロールできます。
銘柄名 (銘柄をタップすると 詳細にアクセスできます) | 配当利回り ※注 | 配当金 (1株あたり) | 配当金の権利付き最終日 (この日までに買うと 配当金が受け取れる) | 株主 優待 |
---|---|---|---|---|
安藤・間 (1719) | 4.25% ~5.08% | 40円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
鹿島建設 (1812) | 3.64% ~4.65% | 62円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日東富士製粉 (2003) | 3.13% ~4.22% | 154円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日本食品化工 (2892) | 5.00% ~10.09% | 180円 | 中間:なし 期末:2024年3月27日 | × |
JT【日本たばこ産業】 (2914) | 6.5% ~9.4% | 188円 | 中間:2023年6月28日 期末:2023年12月27日 | × |
武田薬品工業 (4502) | 4.01% ~5.67% | 180円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
ENEOSホールディングス (5020) | 3.78% ~5.11% | 22円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
TOYO TIRE (5105) | 2.85% ~4.24% | 55円 | 中間:2023年6月28日 期末:2023年12月27日 | × |
アサヒホールディングス (5857) | 3.71% ~4.89% | 90円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日本ピラー工業 (6490) | 2.92% ~4.69% | 119円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
帝国通信工業 (6763) | 3.80% ~4.73% | 60円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
いすゞ自動車 (7202) | 3.87% ~5.59% | 72円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
オーハシテクニカ (7628) | 3.68% ~4.71% | 57円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
バルカー (7995) | 4.24% ~5.20% | 125円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
東京エレクトロン (8035) | 2.02% ~3.28% | 559.33円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
住友商事 (8053) | 4.62% ~6.52% | 115円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
稲畑産業 (8098) | 3.88% ~6.64% | 110円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
伊藤忠エネクス (8133) | 4.11% ~4.89% | 48円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
三井住友フィナンシャルG (8316) | 3.35% ~5.71% | 210円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
東京海上HD (8766) | 3.33% ~4.90% | 100円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
九州旅客鉄道 (9142) | 2.87% ~4.02% | 93円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
日本電信電話 (9432) | 2.78% ~3.64% | 115円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
KDDI (9433) | 2.69% ~3.69% | 125円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
三協フロンテア (9639) | 3.01% ~5.19% | 160円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
蔵王産業 (9986) | 3.11% ~4.49% | 78円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。
投資基準は下記です。
- 高配当である。(配当利回り4%以上がメイン)
- 各ジャンルの日本トップクラスの企業。
- キャッシュリッチ(現金を多く保有している)。
- 配当性向が一定(配当金を出し過ぎるようなムリをしていないし、貯め込むだけでもない)。
- 世界に進出している、またはしようとしている。
有名企業が中心のポートフォリオなので、値上がり益よりは配当益で着実に積み上げられる運用方法です。
紹介する銘柄は私自身も実際に保有していますよ。(投資を開始して4カ月の結果)

金額 | |
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時価評価額 | 408,922円 |
評価損益合計 | +19,206円 |
確定利益 | 30,658円 |
累計配当金 | +1,546円 |
投資を実際にやっている身として言えるのは、決して怪しいものではなく正しく理解すれば怖くないということですね。
私と同じように少ないリスクで安定して稼ぎたい方は、ぜひ最後まで読んでいただければありがたいです。
高配当日本株とは
高配当日本株に定義はありませんが、一般的には配当利回りが4~5%以上ある日本企業の銘柄とされています。
例えば100万円分の株を買ったら、年間で4万円~5万円の配当金がもらえるイメージです。
日本の場合、有名で安定している企業でも高配当の銘柄があり、株の値上がり益は取りづらいものの配当金でしっかり稼げますね。
弱点としては米国と違って最低取引株数が100株と多く、数十万円~数百万円を持っていないとまともに取引できないところです。
しかしながらマネックス証券のように1株単位で買えて、取引手数料も安い会社が最近では増えてきたため、小額からでも取引可能になりました。
配当金もシッカリもらえるので、まずは試しに買ってみるのがいいですね。
→高配当日本株をすぐに買いたい方はコチラ
高配当日本株がおすすめな理由
高配当日本株がおすすめな理由は下記です。
- 何もしなくても配当金が受け取れる。
- 誰もが知っている有名企業中心なので安心。
- 決算情報などを入手しやすい。
- 現代では預貯金だけでは資産は増えない。
- 老後の生活資金のため。
順に説明します。
何もしなくても配当金が受け取れる
配当金は株式を1株でも保有するだけで受け取れます。
株を買う→配当日まで待つ。
たったこれだけですよ。
具体的には権利確定日の2営業日前までに株式を買います。
配当日(権利確定日) | 権利付き最終日 ※この日までに買うと配当金が受け取れる | 権利落ち日 ※この日に購入しても直近の配当には間に合わない |
2023年3月31日(金) 次回期末配当 | 2023年3月29日(水) | 2023年3月30日(木) |
2023年9月29日(金) 次回中間配当 | 2023年9月27日(水) | 2023年9月28日(木) |
※上記は一例です。企業の決算日により配当日は変わります。詳しくは各銘柄で調べてください。
ただし1度だけの配当金目的で株を購入すると、高値でつかまされてしまう可能性が高いです。(皆が同じことを考えるので株価が吊り上がりやすいから)
今回紹介する高配当日本株は長期保有でしっかり配当金が得られるものばかりなので、ぜひ読み進めてくださいね。
誰もが知っている有名企業中心なので安心
高配当と聞くとリスクが高い銘柄が多いのでは?と心配される方もいます。
もちろん企業の業績に比べてムリをして配当している場合もありますが、誰でも知っている安定した有名企業で高配当もあります。
例えば下記のような会社です。
- 日本電信電話(NTT)
- KDDI
- JT(日本たばこ産業)
もちろん大企業といえども、永遠に高配当が続く企業はめったにないので、購入銘柄を20種類以上などある程度多くして分散投資すれば、リスクを減らせますよ。
決算情報などを入手しやすい
上場している企業はコーポレートサイトを持っており、一般人でもIR情報(投資家向けの情報)を入手できます。
具体的には下記のようなものです。
- 売上、営業利益、経常利益、純利益など
- 借金がどのくらいあるのか
- 配当金がいくら出るのか
- 現金をどのくらい保有しているのか
- 今後どのように事業展開していくのかなど
あらゆる情報が数値化されていますよ。
決算書を読むのはは少し勉強しないと難しいかもしれませんが、見ていくうちに慣れていきます。

当サイトの記事で各企業の決算情報なども分かりやすく説明しています。
株を買う目安になる情報が誰でも手に入るので、高配当日本株の選定は比較的やりやすいですね。
現代では預貯金だけで資産は増えない
現在の日本の金利はマイナスのため、そもそもいくら預金をしたところで資産はほぼ増えません。
下記のように大手銀行の利子であってもほぼゼロのようなものです。
- 三菱UFJ銀行→0.001%
- ゆうちょ銀行→0.001%
- PayPay銀行→0.01%
中には新生銀行やあおぞら銀行のように独自で高金利のサービスをしている企業もありますが、一般的には増えないといってもいいかと。
これからの時代はリスクを抑えつつ投資をして、資産を増やしていくことがマストになる世の中になりつつありますね。
老後の生活資金の為
資産を増やしていくことは老後の生活資金にも直結します。
あなたも知っている通り、今の日本は少子化なので現役世代の負担は日々増えていっています。
さらには年金保険料の増大、年金受給年齢の引き上げがあるかもしれないと盛んにニュースになっていますよね。
例えば第1号被保険者である人が国民年金保険料を満額収めたとしても、1ヶ月でもらえる年金はたった6万5千円にしかなりません。
現代では1ヶ月6万5千円で生活するのはほぼ不可能。
20年~30年後ではもっと厳しくなるでしょう。
よって老後の生活資金を増やす意味でも。資産運用をしなければならないと言えます。
高配当日本株おすすめ25選
それでは私がおすすめする高配当日本株のそれぞれの銘柄について、分かりやすく説明していきますね。
※表は右にスクロールできます。
銘柄名 (銘柄をタップすると 詳細にアクセスできます) | 配当利回り ※注 | 配当金 (1株あたり) | 配当金の権利付き最終日 (この日までに買うと 配当金が受け取れる) | 株主 優待 |
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安藤・間 (1719) | 4.25% ~5.08% | 40円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
鹿島建設 (1812) | 3.64% ~4.65% | 62円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日東富士製粉 (2003) | 3.13% ~4.22% | 154円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日本食品化工 (2892) | 5.00% ~10.09% | 180円 | 中間:なし 期末:2024年3月27日 | × |
JT【日本たばこ産業】 (2914) | 6.5% ~9.4% | 188円 | 中間:2023年6月28日 期末:2023年12月27日 | × |
武田薬品工業 (4502) | 4.01% ~5.67% | 180円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
ENEOSホールディングス (5020) | 3.78% ~5.11% | 22円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
TOYO TIRE (5105) | 2.85% ~4.24% | 55円 | 中間:2023年6月28日 期末:2023年12月27日 | × |
アサヒホールディングス (5857) | 3.71% ~4.89% | 90円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日本ピラー工業 (6490) | 2.92% ~4.69% | 119円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
帝国通信工業 (6763) | 3.80% ~4.73% | 60円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
いすゞ自動車 (7202) | 3.87% ~5.59% | 72円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
オーハシテクニカ (7628) | 3.68% ~4.71% | 57円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
バルカー (7995) | 4.24% ~5.20% | 125円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
東京エレクトロン (8035) | 2.02% ~3.28% | 559.33円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
住友商事 (8053) | 4.62% ~6.52% | 115円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
稲畑産業 (8098) | 3.88% ~6.64% | 110円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
伊藤忠エネクス (8133) | 4.11% ~4.89% | 48円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
三井住友フィナンシャルG (8316) | 3.35% ~5.71% | 210円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
東京海上HD (8766) | 3.33% ~4.90% | 100円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
九州旅客鉄道 (9142) | 2.87% ~4.02% | 93円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
日本電信電話 (9432) | 2.78% ~3.64% | 115円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
KDDI (9433) | 2.69% ~3.69% | 125円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
三協フロンテア (9639) | 3.01% ~5.19% | 160円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
蔵王産業 (9986) | 3.11% ~4.49% | 78円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。
追記中です。今しばらくお待ちください。
高配当日本株を具体的に買う方法
それでは高配当日本株を買う方法を具体的に説明いたします。
まずは口座を開設しましょう。
高配当日本株ではマネックス証券がおすすめですよ。- 1株から購入可能。
- 手数料が安い(他の証券会社の売買手数料は約定代金の0.55%前後が最安だが、マネックス証券は買いが無料、売りは約定代金の0.55%)。通常の現物取引でも業界最低水準の手数料。
- 専用アプリが見やすい。
投資金額をそれほど増やせない初心者の方は、マネックス証券があれば十分です。

マネックス証券に口座を開設するときに、一定金額まで非課税になるNISAも一緒に申し込みましょう!
それではマネックス証券にて日本高配当株を買う方法を説明いたします。
日本高配当株を購入するまでの手順は下記です。
- マネックス証券に新規口座を開設、入金
- マネックス証券のスマホアプリをダウンロード(PCの方はやらなくてOK)
- 日本高配当株を購入
順に説明します。
マネックス証券に新規口座を開設、入金
まずはマネックス証券に新規口座を開設しましょう。
やり方は【マネックス証券】新規口座の開設方法を49枚の画像付きで解説にて、分かりやすく説明していますよ。
もちろん直接マネックス証券公式HPからでも可能です。口座開設後の入金方法も解説しています。
マネックス証券のスマホアプリをダウンロード(PCの方はやらなくてOK)
スマホで取引する場合、専用アプリをダウンロードした方が断然やりやすいです。(すでにダウンロードされている方、PCで取引される方はそのままで問題ありません)
下記からダウンロードしましょう。

iOS用アプリ(マネックス証券公式HPより)
Android用アプリ(マネックス証券公式HPより)
ダウンロード後ログインしてください。
日本高配当株を購入
それではマネックス証券アプリにて、日本高配当株を購入していきます。

下記の手順で進めてください。
- 検索窓に購入したい株の銘柄、ティッカーなどを入力。
- 注文をタップ。

下記の手順で進めてください。
- 注文方法を選択。※初心者におすすめは1株単位で買える「ワン株」です。100株単位以上で買える資力を持っている方はスタンダード注文でもOKです。
- 株数を入力。
- 口座区分を選択。※NISA口座を開設している方は「NISA口座」の選択肢が表示されます。
私は2022年11月現在マネックス証券内にNISA口座を持っていないので表示されていません。(2023年よりマネックス証券に変更)
その後下にスライドすると確認ボタンがあります。
タップ後最終確認画面が表示されて、そのまま進むと購入できます。

ワン株の場合、2:00~5:00の間で約20分間、11:30~17:00頃までは注文できません。
- 営業日の0:00~11:30→当日注文扱い。
- それ以外→翌営業日注文扱い。
高配当日本株のよくある質問
高配当日本株のよくある質問をまとめました。
順に説明します。
預貯金中心で現金を持っておいたほうがいいと思うんだけど
資産運用すると減ってしまう可能性があるため、現金が一番安全だと思われていますが、必ずしもそうとは限りません。
なぜなら日本円はドルなどの外貨に対して、ここ数年円安になり続けているからです。※特に2021年からは急激に円安傾向。
円安になると外国のお金と比べて、日本円の価値は相対的にマイナスになってしまいます。
1ドル100円→1ドルのものを買おうとするとき100円で買える。
1ドル150円→1ドルのものを買おうとするとき150円かかってしまう。
このように円自体の数字は変わらなくても、外国との関係によって価値が下落してしまう可能性があります。
特に今の日本は少子化や技術の流出などにより、残念ながら世界に遅れつつある状況。
世界No.1だったのは20年前のことで、現在ではアメリカを中心とする外国企業にほぼ負けています。

あのトヨタですら企業の時価総額ランキングの20位以内にも入っていません。(世界時価総額ランキングより)
したがってこのまま預貯金だけで手をこまねいても、資産価値が減り続ける可能性が高いため、投資はしたほうが良いのが私の結論ですね。
何を買えばいいの?
投資助言になってしまうので具体例は申し上げられませんが、コツとしては下記が挙げられます。
- 生活資金には手を出さない。余裕資金で運用する。
- 1銘柄に集中ではなく複数銘柄に長期投資し、リスクを分散する。
短期売買はテクニカルな指標が読め、売買の判断が瞬時にできるプロトレーダー向きの手法です。
そのようなやり方はリスクが高く、資産運用初心者にはほぼムリです。
したがって資産運用初心者におすすめな手法は「短期で儲けようとするのではなく、長い目で見て資金を増やす」投資方法ですね。
SNSなどを見ると短期で何千万円も儲けている方も確かに存在しますが、はっきり言って天才か運が良いかのどちらかなので真似は不可能ですし、もともとの運用資金が多いかリスクをかなり負っている可能性もあります。
あなたはそのような運用方法はせず、資産がマイナスになるようなリスクがある手法は極力避けましょう。
NISAとは?
NISA(Nippon Individual Savings Account)の説明をします。
NISAをひとことでいうと、毎年一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になる制度のことです。

例えば一般NISAであれば、毎年120万円まで投資した金額から発生した利益は非課税です。
NISAは大きく分けて下記3種類あります。
- 一般NISA→毎年120万円の投資金額から得られる利益が5年間非課税
- つみたてNISA→毎年40万円の投資金額から得られる利益が20年間非課税
- ジュニアNISA→毎年80万円の投資金額から得られる利益が5年間非課税(2024年開始の新NISAからは廃止)
※2024年から新NISAに移行します。制度が多少変わりますので興味のある方はNISAとは?(金融庁HP)をご覧ください。
値上がり益や運用益には通常20.315%の税金がかかってしまうので、課税の有無では差がかなりあります。
例えば1年間で120万円投資したら10万円利益発生。
- NISA口座あり→所得税0円、住民税0円
- NISA口座なし(一般、特定口座)→所得税15,315円(復興特別所得税込)+住民税5,000円=20,315円の税金
見て分かる通り、これから投資をしようとしている初心者であれば、必ず利用しなければならないと言える制度ですね。
一般NISAであれば上記が5年間有効(ロールオーバーすればさらに5年)、つみたてNISAであれば投資金額は年間40万円までになってしまうものの、20年間有効です。

NISA口座を作るのは無料です。証券会社で新規に口座を作るときに一緒に開設しましょう。
→マネックス証券で新規口座を開設しNISAを利用してみる
NISAってどうやったらいいの?
NISAを始めるときは証券会社に口座を開設すると同時に、一緒に申し込むのが一般的です。
すでに口座がある場合でも後から申し込み可能ですよ。
ただしすべての証券会社の中で1口座しか申し込めないので注意しましょう。
もし1度決めたNISA口座を違う証券会社に変えたい場合は制約があります。
- 変更したい前年の10月1日~9月30日までに手続きをする。
- ただし変更したい年の1月以降1回でもNISA口座で取引をしたらその年では変更できない。

例えば2023年分の金融機関を変えたい場合は、2022年10月1日~2023年9月30日までに手続きをする必要があります。しかしながら2023年1月1日以降に1度でもNISA口座で取引があった場合は、2023年中はNISA口座の金融機関を変えられません。
1番分かりやすくいうと、その年から確実に金融機関を変更したい場合は1月1日に近ければ近いほど良いことになります。※金融機関変更前に取引はNG。
くわしくはNISAQ&A(金融庁)を確認してみてください。
この度NISA口座を楽天証券からマネックス証券に移管しました。
マネックス証券は手数料も業界最安クラスで、1株単位から日本株を購入できます。
おすすめですので興味がある方は楽天証券からマネックス証券にNISA口座を移管する方法を24枚の画像付きで分かりやすく解説をご覧ください。
なおNISAは1人1口座なので、例えば夫婦で投資したい場合はそれぞれ作ることもできます。
非課税になる投資金額には上限があるので、おなじNISA口座に2人の資金を投入するよりか別々にした方がオトクですよ。
→マネックス証券でNISA口座を作ってみる
一般口座?特定口座?どれを選べばよいのか分からない
証券会社で新規に口座を開設するときに、税金の確定申告の関係で下記の種類から口座を選ぶ必要があります。
メリット | デメリット | おすすめ度 | 向いている人 | |
---|---|---|---|---|
一般口座 | 譲渡益が少額の場合、確定申告する必要が無い | 一定以上の所得の場合、自分自身で年間取引報告書を作成し、確定申告する必要がある | 株取引をほとんどしない人 | |
特定口座(源泉徴収無し) | 年間取引報告書を証券会社が作成してくれる 譲渡益が少額の場合、確定申告する必要が無い | 一定以上の所得の場合、確定申告する必要がある | 配当所得メインの人 | |
特定口座(源泉徴収あり、配当金等受入なし) | 所得に関係なく確定申告する必要が無い(することもできる) 総合課税として確定申告すると配当控除が受けられる | 少額の譲渡益でも税金が源泉徴収されてしまう | 配当所得メインの人 | |
特定口座(源泉徴収あり、配当金等受入あり) | 所得に関係なく確定申告する必要が無い(することもできる) 配当所得が自動的に申告分離課税方式になり、上場株式の譲渡損失と損益通算される※確定申告で総合課税に変更も可 | 少額の譲渡益でも税金が源泉徴収されてしまう | 売買を頻繁にする人 |
※NISAで運用している間は金額の上限を超えない限り非課税なので、確定申告をする必要はありませんが、NISAの期間が終了した後や投資金額が超過した場合には必要になります。
先に言っておくと一番かんたんなのは特定口座(源泉徴収あり、配当金等受入あり)です。
この場合証券会社が代わりにすべて手続きしてくれるので、あなたは何もやる必要はありません。(確定申告も不要)
その代わり弱点としては株の譲渡益からの税金をすべて源泉徴収してしまうところ。
- 一般口座、特定口座(源泉徴収無し)→給与所得、退職所得以外の所得が20万円未満なら確定申告しなくてもよい。
- 特定口座(源泉徴収あり)→譲渡益に応じて証券会社があらかじめ税金を徴収する。
つまり特定口座(源泉徴収あり)にすると、例えば年間で15万円の譲渡益が出た場合、約3万円を税金として徴収されてしまいます。
しかし一般口座、特定口座(源泉徴収無し)の場合、年間での所得が20万円未満であれば確定申告する必要がないため、3万円を払う必要がありません。※年間での所得とは株だけではなく給与所得、退職所得以外のすべての所得を合算したものです。

ただし私のような運用スタイルの場合、株の売買はまずしないため特定口座(源泉徴収あり、配当金等受入はどちらでも可)で問題ありません。
特定口座であっても確定申告したい方が良いの?
特定口座(源泉徴収あり)であっても、確定申告自体はできます。
例えば下記の恩恵が受けられますよ。
- 確定申告する(配当所得を申告分離課税にする)→上場株式の譲渡損失と損益通算ができる。※配当金受け入れ有りにした場合は、確定申告しなくても自動的に申告分離課税になり、損益通算後の所得から源泉徴収されて終わりです。
- 確定申告する(配当所得を総合課税にする)→配当控除が受けられる。
- 確定申告しない→自動的に源泉分離課税で徴収されて終わり。
例えば運用金額が大きく、株の売買で損失を出してしまった場合などは、申告分離課税を選択すると配当金との損益通算ができます。
逆に総合課税にした場合は損益通算はできなくなりますが、配当控除が受けられるようになります。
具体的には株を長期保有する配当金メインで、給与所得などを含めた課税所得が695万円以下の方であれば総合課税で確定申告がおすすめです。

つまり私のような長期保有、配当金目的のスタイルであれば総合課税がおすすめなので、特定口座(源泉徴収あり、配当金受入はどちらでも可)にしたうえで、配当所得を総合課税で確定申告します。
ちなみに控除にもよるので一概には言えませんが、課税所得695万円は年収に置き換えると1,000万円くらいです。
また別の理由として、米国株や米国ETFなどの米国の配当金については現地で10%の税金をあらかじめ取られてしまうため、
そのまま放っておくと外国の源泉徴収税10%と日本の源泉徴収税の20.315%両方を取られてしまいます。
確定申告をすると外国税額控除が受けられ、ある程度税金が戻ってくので必ずやりましょう。
※NISAで運用している場合は日本の所得税、住民税は非課税ですが、外国税額控除の適用もありません。したがってNISAで運用していても外国の源泉徴収税は発生します。
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まとめ:リスクが少なく稼げる高配当日本株で安定した収入を得よう
本記事をまとめます。
今回はFPである私がおすすめする、安定して稼げる高配当株25選を紹介いたしました。
※表は右にスクロールできます。
銘柄名 (銘柄をタップすると 詳細にアクセスできます) | 配当利回り ※注 | 配当金 (1株あたり) | 配当金の権利付き最終日 (この日までに買うと 配当金が受け取れる) | 株主 優待 |
---|---|---|---|---|
安藤・間 (1719) | 4.25% ~5.08% | 40円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
鹿島建設 (1812) | 3.64% ~4.65% | 62円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日東富士製粉 (2003) | 3.13% ~4.22% | 154円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日本食品化工 (2892) | 5.00% ~10.09% | 180円 | 中間:なし 期末:2024年3月27日 | × |
JT【日本たばこ産業】 (2914) | 6.5% ~9.4% | 188円 | 中間:2023年6月28日 期末:2023年12月27日 | × |
武田薬品工業 (4502) | 4.01% ~5.67% | 180円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
ENEOSホールディングス (5020) | 3.78% ~5.11% | 22円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
TOYO TIRE (5105) | 2.85% ~4.24% | 55円 | 中間:2023年6月28日 期末:2023年12月27日 | × |
アサヒホールディングス (5857) | 3.71% ~4.89% | 90円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
日本ピラー工業 (6490) | 2.92% ~4.69% | 119円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
帝国通信工業 (6763) | 3.80% ~4.73% | 60円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
いすゞ自動車 (7202) | 3.87% ~5.59% | 72円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
オーハシテクニカ (7628) | 3.68% ~4.71% | 57円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
バルカー (7995) | 4.24% ~5.20% | 125円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
東京エレクトロン (8035) | 2.02% ~3.28% | 559.33円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
住友商事 (8053) | 4.62% ~6.52% | 115円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
稲畑産業 (8098) | 3.88% ~6.64% | 110円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
伊藤忠エネクス (8133) | 4.11% ~4.89% | 48円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
三井住友フィナンシャルG (8316) | 3.35% ~5.71% | 210円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
東京海上HD (8766) | 3.33% ~4.90% | 100円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
九州旅客鉄道 (9142) | 2.87% ~4.02% | 93円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
日本電信電話 (9432) | 2.90% ~3.39% | 120円 ※株式を25分割後、5円になる予想 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
KDDI (9433) | 2.69% ~3.69% | 125円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
三協フロンテア (9639) | 3.01% ~5.19% | 160円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | ○ |
蔵王産業 (9986) | 3.11% ~4.49% | 78円 | 中間:2023年9月29日 期末:2024年3月27日 | × |
※配当利回りは、その年の最低株価と最高株価をその年の配当金で割って算出しています。
- 高配当である。(配当利回り4%以上がメイン)
- 各ジャンルの日本トップクラスの企業。
- キャッシュリッチ(現金を多く保有している)。
- 配当性向が一定(配当金を出し過ぎるようなムリをしていないし、貯め込むだけでもない)。
- 世界に進出している、またはしようとしている。
マネックス証券であれば、すべて1つから購入できますので少額で始められます。
預貯金ではお金は増えない時代です。老後の生活などあなたの未来のためにも、今から少しずつ高配当日本株で資産運用を始めてみましょう。
今回は以上です。
→マネックス証券で日本高配当株を始めてみる
注意
本記事の内容はあくまで個人的見解です。投資助言や勧誘を目的としていません。
リスクを考慮した上、ご自身の判断で投資を行ってください。いかなる損失についても責任を負いかねます。
また、記事内のデータはすべて執筆時のものです。最新の情報は各社のIRをチェックしてください。
です。