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FP(ファイナンシャルプランナー)試験を受けようと思っています。そもそもどういったものか全く分からないので教えてください。
こんなお悩みを解決します。
- 本記事の内容
- FP試験とは
FP試験の種類
FP試験の開催団体
FP試験の受験資格
FP試験の受験者数、合格率
FP試験の日にち
FP試験の受験会場
FP試験の内容(科目、試験時間、問題数、特徴など)
FP試験の申込先
FP試験当日に必要な物
おすすめFP試験対策
FP試験の合格発表
FP試験のQ&A
今回はFP(ファイナンシャルプランナー)試験について解説いたします。
FPは最近の不況の中で、個人でも稼ぎたい方がお金の知識を付けられるということで今大人気の資格です。
私もAFP、2級ファイナンシャル・プランニング技能士としての資格をもっていますが、勉強したおかげで下記のようなことに詳しくなれました。
- 社会保障について
- 保険の見直し
- 投資、金融商品の種類
- 所得控除について
- 贈与、相続など。
FPの勉強をしたおかげで出費をだいぶ減らせました。
FP資格を取らなかったらこのような知識とは恐らく一生無縁だったと思うので、それだけでもやってよかったですね。
そのようなFP資格ですが、試験を受けて合格しなければ得ることはできません。
今回はFP試験について分かりやすくも徹底的に解説していきますね。
本記事を読んだ後はFP試験についてカンペキに理解できるようになります。
FP試験とは
まずはFP(ファイナンシャルプランナー)試験の概要を説明いたします。
順に見ていきましょう。
FP試験の種類
FP試験の種類は下記です。
原則3級から順番に受験する形になります。(特例もあり)
国家資格のFP試験には学科と実技があり、それぞれ6割得点以上で合格です。(民間資格は個別に違います)
仮に片方しか受からなかった場合は、次回以降受からなかったほうだけ受験し合格すれば、ファイナンシャルプランナーになれます。
FPの仕事を本格的にしたいかた向けにAFPやCFP®などの民間資格もあるので、ぜひチャレンジしてみてください。
FP試験の開催団体
FP試験の開催団体は下記2つです。
- 日本FP協会
- 一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)
どちらで受けてもファイナンシャルプランナーになれますが、それぞれ試験内容に特徴があります。
国家資格 | 1級 | 2級 | 3級 |
学科 | きんざいのみ | 共通 | 共通 |
実技(日本FP協会) | 資産設計提案業務 | 資産設計提案業務 | 資産設計提案業務 |
実技(きんざい) | 資産相談業務 | 1)個人資産相談業務 2)中小事業主資産相談業務 3)生保顧客資産相談業務 4)損保顧客資産相談業務 ※いずれか1つを選択 | 1)個人資産相談業務 2)保険顧客相談業務 ※いずれか1つを選択 |
上記の国家資格の他に民間資格であるAFPとCFP®があります。
民間資格 | AFP | CFP |
日本FP協会のみ | AFP研修終了+FP2級合格 | 1)金融資産運用設計 2)不動産運用設計 3)ライフプランニング・リタイアメントプランニング 4)リスクと保険 5)タックスプランニング 6)相続・事業承継 ※全科目合格 |
ひとことで言うなら日本FP協会はオーソドックス、きんざいは応用が多いといった感じですね。
ちなみにこれからFPを目指す方であればわたしのおすすめは日本FP協会です。
後述しますがきんざいは応用問題が極端に難しく、そもそも問題数も少ないので取りこぼしができないからです。
なので特にこだわりが無ければ日本FP協会の方がやり易いと思います。
FPの問題集やテキスト、資格講座のほとんどは日本FP協会受験用に作られていることが多いです。
AFPとは日本FP協会が発行している民間資格です。
AFPになるためにはFP2級合格とAFPの研修の終了が必須となります。
そんなAFPのメリットは下記です。
- FPとしての信頼性が上がる。
- 任意の研修会や交流会に参加して、FP同士のネットワークを広げられる。
- 無料セミナーや相談会に参加し、FPとしての経験を積むことができる。
FPの場合資格を取るまでは良いものの、そのあとFPとしての仕事をどうすればできるのかイマイチ分からないというのが大多数の意見です。
AFPになることでそのような悩みの手助けにもなるので、おすすめの資格といえますね。
興味がある方はAFPとは?最短で資格を取る方法を現役AFPの私が解説をご覧ください。
AFPとは?最短で資格を取る方法を現役AFPの私が解説CFP®は世界が認めるプロフェッショナルFPの証とされ、FPの頂点とも言えるものです。
世界25か国に支部があり、日本では日本FP協会が認定しています。
CFP®の受験資格はAFPであることなので、最速であれば2級→AFP→CFPの順番で受験可能になります。
そんなCFP®のメリットは下記です。
- 世界基準のFP資格なのでもっとも信頼性が高い。
- 認定者および試験合格者はFP1級学科試験免除。
例えば2級ファイナンシャルプランナー技能士とCFP®のどちらにプランニングをしてほしいかと言われれば、ほとんどの人がCFP®と答えるはずです。
つまり信頼性が高い=仕事も増えるということになりますよね。
なので独立を目指す方や他との差別化を図りたい方であれば、CFP®はおすすめの資格と言えます。
興味がある方はCFP®資格とは?(日本FP公式HP)をご覧ください。
6課目すべてに合格しなくてはならないので大変ですが、税理士試験のように課目ごとに受験できます。1回の受験ですべてに合格する必要はありません。
FP試験の受験資格
FP試験の受験資格は下記です。
国家資格 | 受験資格 | 費用 |
---|---|---|
FP3級 | 特になし | 学科試験4,000円 実技試験4,000円 |
FP2級 | 1)3級FP技能検定合格者 2)日本FP協会指定のAFP認定研修の修了者 3)FP実務経験2年以上 ※上記のいずれかに該当 | 学科試験5,700円 実技試験6,000円 |
FP1級学科(きんざいのみ) | 1)2級FP技能検定合格者で、FP実務経験1年以上 2)FP実務経験5年以上 3)厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、実務経験1年以上 | 学科試験8,900円 |
FP1級実技(日本FP協会) | 1)CFP®認定者 2)CFP®資格審査試験に合格した者 3)きんざい実施1級FP技能検定学科試験の一部合格者 4)1級FP技能検定合格者 5)きんざい実施の普通職業訓練短期課程金融実務科FP養成コースを修了した者で1年以上の実務経験を有する者 ※上記のいずれかに該当 | 実技試験20,000円 |
FP1級実技(きんざい) | 1)1級学科試験合格者 2)FP養成コース修了者で、FP実務経験1年以上 3)CFP®認定者 4)CFP®資格審査試験に合格した者 | 実技試験28,000円 |
FP1級を受験するためには先にCFP®を取得するか(CFP®認定者、試験合格者は1級学科試験免除)、FPとしての実務経験が1年以上必要になります。
ただし実務経験の範囲が意外と広いので、人によっては普通に働いていただけで当てはまる場合もあります。詳しくは実務経験について(きんざいHP)をご覧ください。
民間資格 | 受験資格 | 受験費用 | 会費 |
---|---|---|---|
AFP | 1)AFP認定研修の受講修了者 2)3級FP技能検定合格者 3)FP実務経験2年以上 ※上記のいずれかに該当 | 研修の受講費※それぞれの認定機関による | 初年度 1)入会金10,000円 2)年会費12,000円 次年度以降 1)年会費12,000円 |
CFP® | 1)AFP認定者 2)協会指定大学院の所定課程修了 ※上記のいずれかに該当 | 1課目5,500円 2課目9,900円 3課目14,300円 4課目18,700円 5課目23,100円 6課目27,500円 | 初年度 1)新規登録料5000円 2)CFP®会費8,000円 3)年会費12,000円 次年度以降 1)CFP®会費8,000円 2)年会費12,000円 |
受験資格の条件はハードルが低いですが、CFP®試験はかなりの難関です。
FP試験には一部免除制度があります。
代表的な例でいえば学科、実技で片方だけ合格した場合、次回は不合格だった方のみを受験すれば良いなどですね。
その他は下記のようになっています。
他にはAFP認定研修修了者であれば3級免除で、2級から受験できます。
またFP1級ではCFP®認定者および試験合格者は学科試験免除になります。
FP試験の受験者数と合格率
FP試験の受験者数と合格率は下記です。
FP3級学科・実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年9月学科 | 34,616人 | 27,963人 | 80.78% |
2022年9月実技 | 33,246人 | 28,072人 | 84.44% |
2022年5月学科 | 39,231人 | 32,707人 | 83.37% |
2022年5月実技 | 38,810人 | 35,058人 | 90.33% |
2022年1月学科 | 39,495人 | 34,364人 | 87.01% |
2022年1月実技 | 40,324人 | 36,595人 | 90.75% |
2021年9月学科 | 36,368人 | 30,801人 | 84.69% |
2021年9月実技 | 37,414人 | 30,119人 | 80.50% |
2021年5月学科 | 36,378人 | 30,284人 | 83.25% |
2021年5月実技 | 36,691人 | 28,122人 | 76.65% |
2021年1月学科 | 31,272人 | 27,494人 | 87.92% |
2021年1月実技 | 31,607人 | 27,348人 | 86.53% |
FP2級学科・実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年9月学科 | 26,265人 | 11,074人 | 42.16% |
2022年9月実技 | 21,516人 | 12,167人 | 56.55% |
2022年5月学科 | 27,678人 | 13,617人 | 49.20% |
2022年5月実技 | 23,237人 | 14,432人 | 62.11% |
2022年1月学科 | 27,889人 | 11,576人 | 41.51% |
2022年1月実技 | 23,186人 | 13,061人 | 56.33% |
2021年9月学科 | 26,352人 | 13,324人 | 50.56% |
2021年9月実技 | 21,294人 | 12,832人 | 60.26% |
2021年5月学科 | 26,799人 | 14,902人 | 55.61% |
2021年5月実技 | 20,608人 | 13,739人 | 66.67% |
2020年1月学科 | 26,437人 | 11,638人 | 44.02% |
2020年1月実技 | 22,474人 | 15,958人 | 71.01% |
FP1級実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年9月実技 | 1,198人 | 1,186人 | 99.0% |
2021年9月実技 | 1,201人 | 1,126人 | 93.8% |
2020年9月実技 | 523人 | 511人 | 97.7% |
2019年9月実技 | 1,009人 | 938人 | 93.0% |
※FP1級学科はきんざいのみ受験可能です。
日本FP協会の合格率はいつも安定しています。
FP3級学科・実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年9月学科 | 21,018人 | 9,125人 | 43.41% |
2022年9月個人 | 9,010人 | 5,247人 | 58.23% |
2022年9月保険 | 12,809人 | 5,545人 | 43.28% |
2022年5月学科 | 19,407人 | 9,517人 | 49.03% |
2022年5月個人 | 8,871人 | 5,522人 | 62.24% |
2022年5月保険 | 13,494人 | 6,159人 | 45.64% |
2022年1月学科 | 23,175人 | 14,490人 | 62.52% |
2022年1月個人 | 11,874人 | 6,311人 | 53.14% |
2022年1月保険 | 13,177人 | 5,209人 | 39.53% |
2021年9月学科 | 27,607人 | 14,718人 | 53.31% |
2021年9月個人 | 12,513人 | 5,412人 | 43.25% |
2021年9月保険 | 15,902人 | 7,742人 | 48.68% |
2021年5月学科 | 23,248人 | 11,117人 | 47.81% |
2021年5月個人 | 12,202人 | 7,277人 | 59.63% |
2021年5月保険 | 14,639人 | 6,993人 | 47.765 |
FP2級学科・実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年9月学科 | 34,872人 | 5,495人 | 15.75% |
2022年9月個人 | 11,716人 | 4,867人 | 41.54% |
2022年9月中小 | 1,143人 | 455人 | 39.80% |
2022年9月生保 | 10,160人 | 3,307人 | 32.54% |
2021年9月損保 | 373人 | 272人 | 72.92% |
2022年5月学科 | 36,863人 | 8,152人 | 22.11% |
2022年5月個人 | 12,319人 | 3,874人 | 31.44% |
2022年5月生保 | 10,953人 | 3,760人 | 34.32% |
2022年1月学科 | 41,803人 | 8,154人 | 19.50% |
2022年1月個人 | 16,420人 | 6,518人 | 39.69% |
2022年1月中小 | 1,530人 | 885人 | 57.84人 |
2022年1月生保 | 13,156人 | 6,702人 | 50.94% |
2021年9月学科 | 43,499人 | 11,076人 | 25.46% |
2021年9月個人 | 16,650人 | 7,074人 | 42.48% |
2021年9月中小 | 1,486人 | 888 | 59.75% |
2021年9月生保 | 13,520人 | 4,586人 | 33.92% |
2021年9月損保 | 438人 | 300人 | 68.49% |
FP1級学科・実技 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年9月10月実技 | 474人 | 401人 | 84.59% |
2022年9月学科 | 5,347人 | 657人 | 12.28% |
2022年6月実技 | 742人 | 658人 | 85.98% |
2022年5月学科 | 6,192人 | 582人 | 9.39% |
2022年2月実技 | 1,119人 | 961人 | 85.88% |
2022年1月学科 | 7,958人 | 531人 | 6.67% |
2021年9月10月実技 | 1,341人 | 1,142人 | 85.16% |
2021年9月学科 | 7,134人 | 930人 | 13.03% |
2021年6月実技 | 1,066人 | 909人 | 85.27% |
2021年5月学科 | 7,348人 | 1,474人 | 20.05% |
2021年2月実技 | 1,521人 | 1,346人 | 88.49% |
2021年1月学科 | 8,884人 | 884 | 9.95% |
1級学科が特に難しい印象です。
ちなみに学科は共通なのにきんざいの方がなぜか合格率が低いです。
一説によるときんざいは会社でまとめて受験する場合が多く、会社に言われたからとりあえず受けてみるという方がいるので合格率が低いそうです。
2022年第1回CFP®審査試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
金融資産運用設計 | 3,628人 | 1,245人 | 34.3% |
不動産運用設計 | 2,687人 | 996人 | 37.1% |
ライフプランニング・リタイアメントプランニング | 2,972人 | 1,066人 | 35.9% |
リスクと保険 | 3,511人 | 1,221人 | 34.8% |
タックスプランニング | 2,982人 | 1,074人 | 36.0% |
相続・事業承継 | 3,169人 | 1,262人 | 39.8% |
科目別にみるとFP2級とあまり変わらなそうですが、試験内容は遥かに難しいです。
ちなみに6課目同時合格になると合格率は6%前後になります。
FP試験の日にち
次回のFP試験の日にちは下記です。
3級、2級 | 試験日 | 受験申込期間 | 合格発表日 |
---|---|---|---|
第1回(日本FP、きんざい) | 2023年5月28日(日) | 2023年3/17(金)~4/7(金) | 2023年7月4日(火) |
第2回(日本FP、きんざい) | 2023年9月10日(日) | 2023年7/5(水)~7/25(火) | 2023年10月20日(金) |
第3回(日本FP、きんざい) | 2024年1月28日(日) | 2023年11/14(火)~12/5(火) | 2024年3月8日(金) |
FP3級、2級試験は5月、9月、1月で年3回開催されます。
3級、2級の日程はまったく同じです。
年1回しか試験が無い資格試験も多いなかで3回なので、チャンスは割とあるほうですね。
1級 | 試験日 | 受験申込期間 | 合格発表日 |
---|---|---|---|
学科第1回(きんざいのみ) | 2023年5月28日(日) | 2023年3/17(金)~4/7(金) | 2023年7月4日(火) |
学科第2回(きんざいのみ) | 2023年9月10日(日) | 2023年7/5(水)~7/25(火) | 2023年10月20日(金) |
学科第3回(きんざいのみ) | 2024年1月28日(日) | 2023年11/14(火)~12/5(火) | 2024年3月8日(金) |
実技(日本FP) | 2023年9月10日(日) | 2023年7/13(木)~8/3(木) | 2023年11月7日(火) |
実技第1回(きんざい) | 2023年6月上旬~中旬 | 2023年3月下旬~4月下旬 | 2023年7月13日(木) |
実技第2回(きんざい) | 2023年9月下旬~10月上旬 | 2023年7月中旬~8月上旬 | 2023年10月27日(金) |
実技第3回(きんざい) | 2024年2月上旬~中旬 | 2023年11月上旬~12月中旬 | 2024年3月15日(金) |
1級の学科試験はきんざいのみで受験できます。
※CFP®試験に合格していると学科は免除できます。
1級実技は日本FP協会が年1回、きんざいは年3回やっています。
実技については日本FP協会ときんざいで試験内容が違います。
- 日本FP協会→通常の筆記試験
- きんざい→口述試験
CFPⓇ | 試験日 | 受験申込期間 | 合格発表日 | 全6科目合格者発表日 |
---|---|---|---|---|
2022年度第2回 | 2022年11月13日(日) 2022年11月20日(日) | 書面:2022年9月7日(水)~10月6日(木) WEB:2022年9月7日(水)~9月21日(水) | 12月21日(水) | 12月23日(金) |
2023年度第1回 | 2023年6月11日(日) | 書面:2023年4月5日(水)~4月18日(火) WEB:2023年4月5日(水)~5月2日(火) | 7月19日(水) | 7月21日(金) |
1級とCFP®だけ少し特殊です。
年1回しか試験が無い資格試験も多いなかで3回なので、チャンスは割とあるほうですね。
FP試験の試験会場
FP試験の試験会場は日本FP協会ときんざいで別です。
次回も同じ場所とは限りません。
またFP1級実技は他の試験と比べると試験会場が都市部のみになり、極端に少ないです。
きんざいは受験者数が多いので、試験会場も多めです。
場所は毎回異なりホテル、専門学校であったりといろいろです。
駐車場を開放している所もありますが無いところの方が多いので、電車などの公共交通機関を利用するのがおすすめです。駅からバスが出ていることも多いです。
FP試験の内容
続いてFP試験とは具体的にどのようなことをやるのか解説していきます。
- 6つのカテゴリから出題される
- 日本FP協会ときんざいでは試験内容が違う
- 級ごとのそれぞれの特徴
順に説明します。
6つのカテゴリから出題される
FP試験を大まかに分けると下記6つのカテゴリーから成っています。
- ライフプランニング
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 贈与・相続・事業承継
それぞれ下記の内容を中心にして出題されますよ。
- ライフプランニング
- FPとは
資金計画
社会保険
リタイアメントプランニング、公的年金制度
老齢給付、障害給付、遺族給付
企業年金など
- リスク管理
- リスクマネジメントと保険制度について
生命保険
第3分野の保険
生命保険と税金
損害保険
損害保険と税金など
- 金融資産運用
- 経済、金融の基礎知識
セーフティネット、関連法規
貯蓄型金融商品
投資信託、株式投資、債券投資
外貨建て金融商品
ポートフォリオ運用など
- タックスプランニング
- 所得税の基礎知識
所得税の計算方法
所得税、住民税の申告
法人税の基礎知識
法人税の計算
法人税の申告など
- 不動産
- 不動産の基礎知識
不動産取引
不動産の関する法令
不動産の税金など
- 贈与・相続・事業承継
- 贈与の基礎知識
贈与税
相続の基礎知識
相続税
相続財産の評価
事業承継など
一般的に難しいとされているのが普段あまり聞きなれない法人関係、不動産あたりですね。
日本FP協会ときんざいでは試験内容が違う
日本FP協会ときんざいでは試験内容が一部違います。
国家資格 | 1級 | 2級 | 3級 |
学科 | きんざいのみ | 共通 | 共通 |
実技(日本FP協会) | 資産設計提案業務 | 資産設計提案業務 | 資産設計提案業務 |
実技(きんざい) | 資産相談業務 | 1)個人資産相談業務 2)中小事業主資産相談業務 3)生保顧客資産相談業務 4)損保顧客資産相談業務 ※いずれか1つを選択 | 1)個人資産相談業務 2)保険顧客相談業務 ※いずれか1つを選択 |
学科は共通ですが、実技が違います。
日本FP協会は資産設計提案業務のみの1種類、きんざいはFP3級では2種類、FP2級では4種類の中から選択できます。(その時の試験により2種類、3種類の中からの選択の場合もあります)
おすすめは全体的にまんべんなく出題される日本FP協会です。ほとんどの資格講座や問題集は日本FP協会の試験に沿っているような形です。
きんざいは応用問題が難しすぎます。
FP試験のそれぞれの特徴
FP試験の特徴を実体験をふまえてそれぞれ解説します。
- FP3級試験の特徴
- FP2級試験の特徴
- FP1級試験の特徴
- CFP®審査試験の特徴
FP3級試験 | 問題数 | 内容 | 時間 | 配点 | 合格基準 |
学科(共通) | 60問 | 2択(問1~30) 3択(問31~60) | 120分 | 1問1点 | 60点中36点以上 |
実技(日本FP協会) | 20問 | 3択 | 60分 | 1問5点 | 100点中60点以上 |
実技(きんざい) | 15問 | 3択 | 60分 | 1問3点or4点 | 50点中30点以上 |
※きんざい実技は難しい問題の配点が高いです。3点の問題が10問、4点の問題が5問あります。
FP3級試験は問題数や選択肢が少ないので、普通に勉強して試験に臨んでいる方であれば時間は大幅に余ると思います。(私もかなり余りました)
試験では途中退出も認められているので、あまりに退屈だったら終わりにしてしまっていいと思います。
1度退出したら試験が終わるまでは戻れません。
FP3級試験についてもっと詳しく知りたい方はFP3級試験に受かる勉強期間と時間とは?私が8割得点した方法をご覧ください。
FP2級試験 | 問題数 | 内容 | 時間 | 配点 | 合格基準 |
学科(共通) | 60問 | 4択 | 120分 | 1問1点 | 60点中36点以上 |
実技(日本FP協会) | 40問 | 4択 正誤 多択式 記述式 | 90分 | 1問1or2or3点 | 100点中60点以上 |
実技(きんざい) | 5題(40問前後) | 4択 正誤 多択式 記述式 | 90分 | 1問1or2or3点 | 50点中30点以上 |
※実技については各問の選択肢ごとに配点が割り振られているので、実際はかなり細かいです。
FP2級試験の問題の傾向としては、学科の方が難しい場合が多いです。
ただし時間については実技の方が厳しいです。
それなりに勉強した方でなければ時間が余ることはないと思います。
私の場合1回目は時間がギリギリで見直しがまったくできませんでした。(2点足りなくて不合格でした)
2回目はかなり勉強して臨みましたが、それでも10分ほどしか余りませんでした。
難しい問題に時間をかけすぎていると、あっという間に時間が足りなくなってしまうので、そういった問題は飛ばす勇気が必要になります。
実技は記述式なので書き間違いやケアレスミスによる間違いにも注意です。
よくあるのが設問では小数点以下切り捨てなのに、四捨五入して解答してしまうなどですね。
FP1級試験 | 問題数 | 内容 | 時間 | 配点 | 合格基準 |
学科(きんざいのみ) | 基礎編50問 応用編5題(50問前後) | 4択 記述式 | 120分 | 基礎編1問2点 応用編1問1点or2点 | 200点中120点以上 |
実技(日本FP協会) | 20問 | 4択 正誤 多択式 記述式 | 120分 | 1問1or2or3点 | 100点中60点以上 |
実技(きんざい) | 2問 | 面接2回 | 1回約12分 | 1問100点 | 200点中120点以上 |
※1級学科応用編、1級日本FP実技については各問の選択肢ごとに配点が割り振られているので、実際はかなり細かいです。
FP1級学科の受験はきんざいのみです。
FP試験の中ではCFP®審査試験と並び、もっとも難しいとされていて合格率も一桁になるときもあります。
その分実技試験は合格率がかなり高い傾向ですね。
またきんざいのFP1級実技試験は面接です。
SNSなどを使い受験者同士で面接の練習をしていたりしますね。
日本FP協会の1級実技試験は筆記テストですが、年1回9月にしか受験できません。
また受験地が都市部のみになるので、かなり少ないです。
CFP®審査試験 | 問題数 | 内容 | 時間 | 配点 | 合格基準 |
金融資産運用設計 | 50問 | 4択 | 120分 | 1問2点 | 平均点による |
不動産運用設計 | 50問 | 4択 | 120分 | 1問2点 | 平均点による |
ライフプランニング・リタイアメントプランニング | 50問 | 4択 | 120分 | 1問2点 | 平均点による |
リスクと保険 | 50問 | 4択 | 120分 | 1問2点 | 平均点による |
タックスプランニング | 50問 | 4択 | 120分 | 1問2点 | 平均点による |
相続・事業承継 | 50問 | 4択 | 120分 | 1問2点 | 平均点による |
CFP®審査試験の受験資格はAFPであることです。
そしてCFP®になるためには、上記の6課目にすべて合格する必要があります。
ただし全科目同時合格である必要はなく、1課目ずつ受験していくスタイルでも問題ありません。
審査試験は6月と11月の年2回です。FP試験の中ではFP1級学科試験と並び、最も難しいとされています。
それぞれの月で2日に分けて全課目の試験が行われます。
次の試験は下記です。
11月13日(日)→金融資産運用設計、不動産運用設計、ライフプランニング・リタイアメントプランニング
11月20日(日)→リスクと保険、タックスプランニング、相続・事業承継
合格基準については受験生の平均点によるので一律ではありませんが、大体6割~6.5割得点ほどが多いですね。
FP試験の申込先
FP試験はそれぞれ下記から申し込めます。
受付日 | 受験料 | 申し込みはコチラ | |
FP3級(日本FP協会) | 2023年3月17日~4月7日 ※23年5月試験 | 学科試験4,000円 実技試験4,000円 | 詳細を見る |
FP3級(きんざい) | 2023年3月17日~4月7日 ※23年5月試験 | 学科試験4,000円 実技試験4,000円 | 詳細を見る |
FP2級(日本FP協会) | 2023年3月17日~4月7日 ※23年5月試験 | 学科試験5,700円 実技試験6,000円 | 詳細を見る |
FP2級(きんざい) | 2023年3月17日~4月7日 ※23年5月試験 | 学科試験5,700円 実技試験6,000円 | 詳細を見る |
FP1級実技(日本FP協会) | 2023年7月13日~8月3日 ※23年9月試験 | 実技試験20,000円 | 詳細を見る |
FP1級学科(きんざい) | 2023年3月17日~4月7日 ※23年5月試験 | 学科試験8,900円 | 詳細を見る |
FP1級実技(きんざい) | 2023年3月下旬~4月中旬 ※23年6月試験 | 実技試験28,000円 | 詳細を見る |
AFP(日本FP協会) | 随時 | なし | 詳細を見る |
CFP®(日本FP協会) | インターネット出願2023年4月5日~5月2日 願書出願2023年4月5日~4月18日 ※23年6月試験 | 1課目5,500円 2課目9,900円 3課目14,300円 4課目18,700円 5課目23,100円 6課目27,500円 | 詳細を見る |
※AFP認定はFP2級合格、AFP認定研修が終了した時点で認定資格を得ているので試験はありません。入会手続きのみとなります。
FP試験当日に必要な物
FP試験当日に必要なものは下記です。
- 受験票
- 写真付きの身分証(受験票に証明写真を貼った場合は写真付きでなくとも可)
- 筆記用具、消しゴム
- 電卓
- 腕時計
これらは絶対に忘れないでください。
あとはテキストや問題集、昼食、飲み物あたりがあれば十分です。
おすすめFP試験対策
私がおすすめしているFP試験の対策は下記です。
- テキスト、問題集から学ぶ。
- 資格講座から学ぶ。
- 過去問サイトから学ぶ。
わたしのサイトで詳しく紹介していますので、ぜひ下記をご覧ください。
FP3級おすすめ問題集&テキスト→【【すべて購入して評価】FP3級おすすめ問題集・テキスト13選を紹介
FP2級おすすめ問題集&テキスト→【すべて実際に勉強してレビュー】FP2級に合格するためのおすすめ問題集・テキストをご紹介
FP3級おすすめ資格講座→FP3級資格講座おすすめ2選!実際に利用して本試験を8割取った私が解説
FP2級おすすめ資格講座→FP2級のおすすめ資格講座3選を過去問解説1年やっている私が厳選
FP試験の合格発表
FP試験の合否は下記から分かります。
合格発表日 | 合格発表 | |
FP3級(日本FP協会) | 2023年7月4日 ※23年5月試験 | 詳細を見る |
FP3級(きんざい) | 2023年7月4日 ※23年5月試験 | 詳細を見る |
FP2級(日本FP協会) | 2023年7月4日 ※23年5月試験 | 詳細を見る |
FP2級(きんざい) | 2023年7月4日 ※23年5月試験 | 詳細を見る |
FP1級実技(日本FP協会) | 2023年11月7日 ※23年9月試験 | 詳細を見る |
FP1級学科(きんざい) | 2023年7月4日 ※23年5月試験 | 詳細を見る |
FP1級実技(きんざい) | 2023年7月13日 ※23年6月試験 | 詳細を見る |
AFP(日本FP協会) | 随時 | 入会のみ |
CFP(日本FP協会) | 2023年7月19日 2023年7月21日※6科目合格者 | 詳細を見る |
試験終了後から発表までの1ヶ月は長いですよね(笑)
合格後の進路について興味がある方は下記をご覧ください。
FP試験のQ&A
FP試験についてのQ&Aをまとめました。
- FP3級は受験する必要ある?AFP認定研修を受講して2級からの方が良いの?
- FP1級までの道のり。どのルートがおすすめ?
- 車で試験会場まで行ける?
- 試験当日、特に気を付けることはある?
- FP3級は受験する必要ある?AFP認定研修を受講して2級からの方が良いの?
- FP2級を取得予定の方であれば、3級は意味がないかもしれません。しかしFP3級の勉強はFP2級試験でもかなり役に立つので、急いでいなければ3級からをおすすめします。
- FP1級までの道のり。どのルートがおすすめ。
- 最速はAFP認定研修受講→FP2級試験→AFP認定→CFP®審査試験→FP1級実技です。ただしCFP®試験がかなりの難関なので、つまづく恐れもあります。
通常であればFP3級試験→FP2級試験→実務経験1年以上→FP1級学科→FP1級実技がベターかなと思います。FP1級学科がやはり難関ですが、勉強期間を確保しやすいので準備はしっかりできると思います。
- 車で試験会場まで行ける?
- 試験会場によっては駐車場を開放している所もありますが、基本は無いと思ってください。公共交通機関を利用する方が無難です。
コインパーキングに止めることも可能ですが、試験日が日曜なので満車の可能性があります。
- 試験当日特に気を付けることはある?
- 受験票、筆記用具、消しゴム、電卓、腕時計は必ず持っていきましょう。
受験票→代替え措置もありますが、余計な手間がかかるので忘れないようにしましょう。
筆記用具、消しゴム→絶対に忘れないでください。
電卓→無くても筆算でなんとかなりますが、大幅な時間ロスになるので忘れないようにしましょう。
腕時計→試験会場によっては掛け時計が無く、時間確認できないこともあります(実体験です)
まとめ:FP試験の知識はこれでバッチリ!ぜひ受験してみてください!
本記事をまとめます。
今回はFP試験について徹底的に分かりやすく解説いたしました。
- まずはFP3級から。
- すぐに2級から受験したい場合は、指定認定機関でAFP認定研修を受講する必要がある。
- FP3級→FP2級に合格したらAFP、CFP®を目指せる。
- FP1級受験の主なルートはFP2級合格+実務経験1年以上か、もしくはCFP®認定試験に合格。
ファイナンシャルプランナーはこれからの時代にピッタリの資格です。
保険の見直し、投資についてなど役立つ知識がたくさんなので、ぜひ勉強して取得してください!
今回は以上です。