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- 本記事の内容
- 『2021年5月実施』FP3級実技試験【保険顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.8
先に下記の資料をご覧ください。(Q7.8.9で使います)
《設例》の終身保険の第1回保険料払込時の経理処理(仕訳)として、次のうち最も適切なものはどれか。
1が適切
前提として下記の知識が必要です。
- 保険料積立金→資産
- 定期保険料→損金
- 前払保険料→資産
michi
前払保険料は次期にサービスを受ける権利という意味で資産の勘定科目です。
例えば解約返戻率が高い定期保険、旧法での長期平準定期保険、逓増定期保険の保険料の支払いで使われます。
- 借方→保険料積立金200万円
- 貸方→現金・預金200万円
適切です。
資料を見ると死亡保険金受取人がX社なので、払込保険料は保険料積立金として資産計上されます。
michi
仮に受取人が従業員の遺族だとしたら会社は損をするので損金算入されます。
- 借方→定期保険料100万円、前払保険料100万円
- 貸方→現金・預金200万円
不適切です。
この経理処理のタイプの保険はいわゆる旧法での長期平準定期保険、逓増定期保険に見られるものです。
michi
そもそも終身保険なのに定期保険料という名目もあり得ないですね。
- 借方→定期保険料200万円
- 貸方→現金・預金200万円
不適切です。
定期保険料は損金の勘定科目です。資料より今回の保険は損金計上されるタイプではありません。