FP3級【きんざい:個人資産】2021年9月【問4】

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本記事の内容
『2021年9月実施』FP3級実技試験【個人資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.4

先に下記の資料をご覧ください。(Q4.5.6で使います)

2021年9月実施FP3級実技試験個人相談業務問4の資料

はじめに、Mさんは、X投資信託の費用について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。

  1. 「X投資信託を購入する際に、購入時手数料は必要ありません。一般に、購入時手数料を徴収しない投資信託は、ノーロードファンドと呼ばれています」
  2. 「運用管理費用(信託報酬)は、投資信託の運用および管理の対価として取引口座から毎月1回差し引かれる費用です。投資信託を保有している期間、投資家がその費用を負担します」
  3. 「信託財産留保額は、投資信託の組入資産を売却する際に発生する手数料等を、投資信託を換金する投資家に負担してもらうことを目的として設けられているものですが、X投資信託では、この費用はかかりません」

2が不適切

1の補足

  • 「X投資信託を購入する際に、購入時手数料は必要ありません。一般に、購入時手数料を徴収しない投資信託は、ノーロードファンドと呼ばれています」

適切です。

michi
michi

ロード=販売手数料のことです。


2の補足

  • 「運用管理費用(信託報酬)は、投資信託の運用および管理の対価として取引口座から毎月1回差し引かれる費用です。投資信託を保有している期間、投資家がその費用を負担します」

不適切です。

運営管理費用は毎月1回ではなく日々発生します。

投資信託のおもな費用

購入時手数料 購入時に発生
運用管理費用(信託報酬) 日々発生
監査報酬 決算ごとに発生
売買委託手数料 投資信託が投資する株式などを売買時に発生
信託財産留保額 中途換金時に発生

3の補足

  • 「信託財産留保額は、投資信託の組入資産を売却する際に発生する手数料等を、投資信託を換金する投資家に負担してもらうことを目的として設けられているものですが、X投資信託では、この費用はかかりません」

適切です。

信託財産留保額とは

投資信託を中途解約するときにかかるペナルティのようなものです。

中途解約のデメリット

  • 運営会社が現金を用意しなくてはならないので、委託手数料などのコストがかかる
  • 中途解約が頻繁だと、運営会社の負担が甚大になってしまう
  • それによって長期保有者に悪影響を与えてしまう可能性がある

上記を防ぐために信託財産留保額があります。

かかる費用を解約側が用意することで、運営会社ひいては保有し続けている人の負担を減らすことに繋がります。

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