FP2級【きんざい:中小事業主資産】2021年9月【問6】

株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。

本記事の内容
『2021年9月実施』FP2級実技試験【中小事業主資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.6

先に下記の資料をご覧ください。(Q4.5.6で使います)

2021年9月実施FP2級実技試験【きんざい】中小事業主資産相談業務問6の資料

Mさんは、Aさんに対して、NISAについて説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~④に入る最も適切な語句を、下記の〈語句群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。

  1. 「AさんがNISAを利用する場合、一般NISAとつみたてNISAのいずれかを選択することになります。2021年においては、一般NISAの年間の投資上限額(非課税枠)は( ① )であり、つみたてNISAの年間の投資上限額(非課税枠)は( ② )です」
  2. 「NISAは、制度改正により、2024年以後、下記の<資料>のようになる予定です」
2021年9月実施FP2級実技試験【きんざい】中小事業主資産相談業務問6の資料

①→チ

②→ハ

③→ヘ

④→イ

①・②の補足

  • 「AさんがNISAを利用する場合、一般NISAとつみたてNISAのいずれかを選択することになります。2021年においては、一般NISAの年間の投資上限額(非課税枠)は( 120万円 )であり、つみたてNISAの年間の投資上限額(非課税枠)は( 40万円 )です」

NISAとは

  一般NISA つみたてNISA ジュニアNISA
対象者 国内在住の20歳以上の人 国内在住の0歳~19歳
対象商品

上場株式

株式投資信託

ETF

REIT

低リスクで安定性が高い、公募株式投資信託

 

ETF

上場株式

株式投資信託

ETF

REIT

金融機関の変更 不可
非課税投資枠 年間120万円 年間40万円 年間80万円
非課税期間 最長5年間 最長20年間 最長5年間
非課税枠の繰越 不可
払い出し制限 なし 原則3月31日時点で18歳である年の前年12月31日まで払出しができない
michi
michi

これからは新NISAの問題が中心になります。


③・④の補足

  • 2階部分→102万円
  • 1階部分→20万円

新NISAのポイント

  • ジュニアNISAは終了
  • 旧NISA→新NISAのロールオーバーが可能
  • 新NISAを新規口座開設する人は、1階部分に投資しなければ2階部分に投資できない(限度枠20万円いっぱいにする必要はありません。例えば1万円のみでもオッケーです)
  • 旧NISA口座がある人は2階部分のみの投資可能
  • 1階部分は5年間の非課税期間終了後につみたてNISAへのロールオーバーが可能
michi
michi

投資品目はほぼ同じですが、高レバレッジ投資信託などは除外されました。

令和5年度税制改正の大綱等において、2024年以降のNISA制度の抜本的拡充・恒久化の方針が示されました。

実際には下記のように改正されます。この問題の知識は使えなくなるので注意してください。

2023年までのNISA

一般NISAつみたてNISAジュニアNISA(20歳未満)
非課税期間5年間20年間5年間
※ただし、2023年末以降に非課税期間が終了するものについては、20歳まで非課税で保有を継続可能
年間非課税枠120万円40万円80万円
投資可能商品上場株式・ETF・公募株式投信・REITなど長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託一般NISAと同じ
買付方法通常の買付け積立投資(累積投資契約に基づく買付け)のみ一般NISAと同じ
払出し制限なしなしあり(18歳までは払い出せない)
※災害等やむを得ない場合には、非課税での払出し可能。
2023年までのNISA比較表

注意

現行のNISA制度は2023年に終了し、2024年からは新NISAに移行します。

現NISAから新NISAへはロールオーバー(移管)できませんが、現行制度の非課税措置期間は引き続き適用されるため、2024年以降そのまま保有していても、最大5年(一般NISA、ジュニアNISA)および最大20年(つみたてNISA)は課税されません。

2024年以降のNISA

つみたて投資枠成長投資枠
非課税期間無期限無期限
口座開設期間恒久化恒久化
年間投資枠120万円240万円
非課税保有限度枠1,800万円(成長投資枠と合わせて)1,200万円(内数)
※例1 つみたて投資枠600万円+成長投資枠1,200万円=計1,800万円
※例2 つみたて投資枠1,000万円+成長投資枠800万円=計1,800万円
投資可能商品積立・分散投資に適した一定の投資信託
※現行のつみたてNISAと同じ
上場株式・投資信託等
※整理、管理銘柄、信託期間20年未満、高レバレッジ型および毎月分配型の投資信託等を除外
対象年齢18歳以上18歳以上
2024年からのNISA比較表

※ジュニアNISAは廃止されました。


問7へ