FP2級【きんざい:損保顧客資産】2021年9月【問11】

株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。

本記事の内容
『2021年9月実施』FP2級実技試験【損保顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.11

先に下記の資料をご覧ください。(Q10.11.12で使います)

2021年9月実施FP2級実技試験【きんざい】損保顧客資産相談業務問11の資料

Aさんの2021年分の所得税の算出税額を計算した下記の表の空欄①~④に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。

2021年9月実施FP2級実技試験【きんざい】損保顧客資産相談業務問11の資料②

①→300,000円

②→12,000円

③→480,000円

④→632,500円

①の補足

  • 300,000円

本設問の総所得に算入される一時所得とは、一時払変額個人年金保険(10年確定年金)の解約返戻金のことです。

この解約返戻金による収入は一時所得です。

一時所得の計算式は下記です。

一時所得に係る総収入-その経費-特別控除(最高50万円)

よって『610万円-500万円-50万円=60万円』となります。

さらに一時所得が総所得金額に算入される際には2分の1になります。

よって『60万円×1/2=30万円』が適切です。


②の補足

  • 12,000円

所得税に対する控除額は50,000以下であれば支払保険料全額なので、12,000円となります。

地震保険料控除とは

区分 所得税 住民税
年間支払保険料 控除額 年間支払保険料 控除額
①地震保険料 50,000円以下 支払保険料全額 50,000円以下 支払保険料×1/2
50,000円超 50,000円 50,000円超 25,000円
②旧長期損害保険料 10,000円以下 支払保険料全額 5,000円以下 支払保険料全額
10,000円超20,000円以下 支払い保険料×1/2+5,000円 5,000円超15,000円以下 支払保険料×1/2+2,500円
20,000円超 15,000円 15,000円超 10,000円

③の補足

  • 480,000円

所得税の基礎控除額とは

合計所得金額 基礎控除額
2,400万円以下 48万円
2,400万円超2,450万円以下 32万円
2,450万円超2,500万円以下 16万円
2,500万円超 なし

④の補足

  • 632,500円

①が30万円なので、総所得金額が870万円と分かります。

よって『870万円-340万円=530万円』が課税総所得金額です。

速算表より所得税を求めると下記になります。

5,300,000円×0.2-427,500円=632,500円

問12へ