FP3級【きんざい:保険顧客】2019年5月【問7】

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本記事の内容
『2019年5月実施』FP3級実技試験【保険顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.7

先に下記の資料をご覧ください。(Q7.8.9で使います)

2019年5月実施FP3級実技試験保険顧客資産相談業務問7の資料

仮に、将来X社がAさんに役員退職金5,000万円を支給した場合、Aさんが受け取る役員退職金に係る退職所得の金額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、Aさんの役員在任期間(勤続年数)を40年とし、これ以外に退職手当等の収入はなく、障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。

  1.  1,400万円
  2.  1,600万円
  3.  2,800万円

1が適切

1,400万円が適切です。

今回のポイントは下記です。

  1. 退職所得控除の求め方
  2. 退職所得の計算

順に見ていきましょう。


1の説明

  • 退職所得控除の求め方

退職所得控除は次のどちらかになります。

退職所得の控除額

勤務年数20年以下 40万円×勤続年数(最低80万円)
勤務年数20年超 800万円+70万円×(勤続年数-20年)

今回は勤続年数40年なので退職所得控除は下記になります。

800万円+70万円×(40年-20年)=2,200万円


2の説明

  • 退職所得の計算

退職所得の計算式は下記です。

(退職金-退職所得控除)×1/2

michi
michi

1/2は忘れずに!

よって(5,000万円-2,200万円)×1/2=1,400万円が退職所得となります。

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