FP2級【きんざい:個人資産】2020年9月【問4】

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本記事の内容
『2020年9月実施』FP2級実技試験【個人資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.4

先に下記の資料をご覧ください。(Q4.5.6で使います)

2020年9月実施FP2級実技試験個人相談業務問4の資料

《設例》の<X社株式の関連情報>および<X社の財務データ>に基づいて算出される次の①、②を求めなさい(計算過程の記載は不要)。〈答〉は、%表示の小数点以下第3位を四捨五入し、小数点以下第2位までを解答すること。

  1. 50期におけるROE(自己資本は49期と50期の平均を用いる)
  2. 50期における配当利回り

①→13.01%

②→3.16%

①の解説

  • 50期におけるROE(自己資本は49期と50期の平均を用いる)

13.01%が適切です。

ROE(自己資本利益率)の計算式は下記です。

当期純利益÷自己資本×100

設問より自己資本は49期と50期の平均を用いるので下記で求められます。

1,920,000+2,000,000÷2=1,960,000

※単位は百万円

よってX社の50期におけるROEは下記になります。

255,000÷1,960,000×100=13.0102…≒13.01%

michi
michi

ROEは他人資本(借入)を考慮に入れないので、負債を含めた指標『ROA』なども含めて判断しなければなりません。


②の解説

  • 50期における配当利回り

3.16%が適切です。

配当利回りの計算式は下記です。

1株当たりの年間配当金÷株価×100

まずは資料から1株当たりの年間配当金を求めます。

計算式は下記です。

配当金総額÷発行株式数

上記より『960億円÷8億株=120円』が1株当たりの年間配当金です。

よって配当利回りは下記になります。

120円÷3,800円×100=3.1578≒3.16%


株式の指標

PER 株価÷1株あたりの純利益
PBR 株価÷1株あたりの純資産
ROE 当期純利益(税引き後純利益)÷自己資本×100
配当利回り 1株あたりの年間配当金÷株価×100
配当性向

配当金総額÷当期純利益(税引き後純利益)×100

1株当たりの配当金÷1株当たりの当期純利益×100

自己資本比率

自己資本(純資産)÷総資本(負債+純資産)×100

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