FP3級【きんざい:保険顧客】2020年9月【問5】

株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。

本記事の内容
『2020年9月実施』FP3級実技試験【保険顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.5

先に下記の資料をご覧ください。(Q4.5.6で使います)

2020年9月実施FP3級実技試験保険顧客資産相談業務問5の資料

次に、Mさんは、生命保険の見直しについて説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も不適切なものはどれか。

  1. 「Aさんが要介護状態となり働けなくなった場合、Aさんの収入の減少が想定されます。介護費用がかさみ、支出が収入を上回る可能性もありますので、一定額の介護年金および介護一時金を確保することは検討に値します」
  2. 「現在加入している定期保険特約の保険金額を減額し、提案を受けた生命保険に加入することも検討事項の1つです。現時点でのAさんの必要保障額を算出し、適正な死亡保険金額を把握しましょう」
  3. 「契約転換制度を活用して現在加入している定期保険特約付終身保険を転換し、介護保障を準備することも検討事項の1つです。転換後契約の保険料は転換前契約の加入時の年齢により算出されるため、新規に加入する場合と比較し、保険料負担を抑えることができます」

3が不適切

1の補足

  • 「Aさんが要介護状態となり働けなくなった場合、Aさんの収入の減少が想定されます。介護費用がかさみ、支出が収入を上回る可能性もありますので、一定額の介護年金および介護一時金を確保することは検討に値します」

適切です。


2の補足

  • 「現在加入している定期保険特約の保険金額を減額し、提案を受けた生命保険に加入することも検討事項の1つです。現時点でのAさんの必要保障額を算出し、適正な死亡保険金額を把握しましょう」

適切です。

michi
michi

というか1、2は見直しについてのみの説明なので、そりゃそうでしょということにしかならないです。


3の補足

  • 「契約転換制度を活用して現在加入している定期保険特約付終身保険を転換し、介護保障を準備することも検討事項の1つです。転換後契約の保険料は転換前契約の加入時の年齢により算出されるため、新規に加入する場合と比較し、保険料負担を抑えることができます」

不適切です。

契約転換制度の保険料は転換後の年齢で再計算されます。

michi
michi

保険料が安くなる理由は、もともとの契約の責任準備金や積立配当金を新しい契約の保険料に充てるからです。なのでこれから支払う保険料は確かに安くなりますが、割が良いというワケではありません。

契約転換制度について

  • 同じ生命保険会社が必須
  • 転換時の年齢と保険料率で計算
  • 告知または診査が必要
  • 元契約の特別配当を受ける権利は引き継がれる
  • 転換後にクーリングオフを利用可能

問6へ