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- 本記事の内容
- 『2021年9月実施』FP3級実技試験【保険顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.8
先に下記の資料をご覧ください。(Q7.8.9で使います)
《設例》の定期保険の第1回保険料払込時の経理処理(仕訳)として、次のうち最も適切なものはどれか。
3が適切
前提として下記の知識が必要です。
- 定期保険料→損金
- 前払保険料→資産
- 保険料積立金→資産
michi
前払保険料は次期にサービスを受ける権利という意味で資産の勘定科目です。
他にも逓増定期保険や長期平準定期保険のように、保険期間の前半部分に後半分の保険料も一定以上支払っているような形態の保険には、最高解約返戻率に応じて前払保険料として一部資産計上されます。
- 借方→定期保険料36万円、前払保険料54万円
- 貸方→現金・預金90万円
不適切です。
michi
少なくとも資料からは決算期などの前払いの情報もなければ、最高解約返戻率が50%超の定期保険でもないので、前払保険料という勘定科目は入りません。
- 借方→保険料積立金90万円
- 貸方→現金・預金90万円
不適切です。
最高解約返戻率50%以下の定期保険はすべて損金算入できます。
- 借方→定期保険料90万円
- 貸方→現金・預金90万円
適切です。
最高解約返戻率50%以下の定期保険はすべて損金算入できます。
michi
この問題は3級レベルではないです。
- 契約者→法人
- 被保険者→役員、従業員
- 死亡保険金受取人→法人
において
最高解約返戻率 | 経理処理 |
50%以下 | 全額損金算入 |
最高解約返戻率 | 計上期間 | 資産計上額 | 取崩期間 |
50%超70%以下 | 前半4割 | 支払い保険料の40% | 期間の4分の3経過後から終了日まで |
70%超85%以下 | 支払い保険料の60% | 期間の4分の3経過後から終了日まで | |
85%超 | 最高解約返戻率となる期間の最終日まで | 10年まで支払い保険料×最高解約返戻率の90%
11年以降支払い保険料×最高解約返戻率の70% |
解約返戻金がもっとも高くなる期間の経過後から終了日まで |