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- 本記事の内容
- 『2021年1月実施』FP2級実技試験【中小事業主資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.8
先に下記の資料をご覧ください。(Q7.8.9で使います)
《設例》の<資料>に基づき、X社の当期の法人税額を計算するための下記の<計算式>の空欄①~③に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
①→2,300(万円)
②→15.0(%)
③→468(万円)
- 課税所得金額
2,300万円が適切です。
課税所得金額は下記で求められます。
当期利益の額+益金算入額-益金不算入額-損金算入額+損金不算入額
よって数値を当てはめると課税所得金額は下記になります。
990万円+220万円-30万円-930万円+2,050万円=2,300万円
michi
- 益金算入額→益金にするもの
- 益金不算入額→益金にしないもの(損金にするもの)
- 損金算入額→損金にするもの
- 損金不算入額→損金にしないもの(益金にするもの)
このような感じでかみ砕くと分かりやすいです。
- 法人税額
②→15.0%、③→468万円が適切です。
普通法人の法人税額の計算式は下記です。
資本金 | 税率 |
1億円超 | 23.2% |
1億円以下(課税金額が800万円以下の部分) | 15%(適用除外事業者は19%) |
1億円以下(課税金額が800万円超の部分) | 23.2% |
つまり資本金1億円以下の中小企業の場合、800万円以下の部分と800万円超の部分で分ける形になります。
よって計算式は下記になります。
800万円×15%+{2,300万円-800万円}×23.2%=468万円