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- 本記事の内容
- 『2021年1月実施』FP2級実技試験【中小事業主資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.11
先に下記の資料をご覧ください。(Q10.11.12で使います)
甲土地と乙土地を一体とした土地上に建築物を建築する場合、容積率の上限となる延べ面積を求める下記の<計算式>の空欄①~③に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
①→900(㎡)
②→240(%)
③→1,400(㎡)
- 近隣商業地域部分における延べ面積の限度の計算
900㎡が適切です。
今回の設問の前面道路の幅員は6mです。
前面道路の幅員12m未満での容積率は、下記2つのうちで少ない方が採用されます。
- 指定容積率
- 前面道路の幅員による容積率の制限
上記をそれぞれ計算します。
- 400%
- 6m×6/10=360%
よって採用されるのは360%の方です。
延べ面積を求める計算式は下記です。
敷地面積×容積率
資料から分かるように近隣商業地域は甲土地(200㎡)+乙土地の一部分です。
乙土地部分の面積は下記で求められます。
10m×10m×1/2=50㎡
よって近隣商業地域部分の延べ面積は下記になります。
(200㎡+50㎡)×360%=900㎡
- 第一種住居地域部分における前面道路の幅員による容積率の制限
240%が適切です。
第一種住居地域部分の幅員も同じく6mです。
よって計算式は下記になります。
6m×4/10=240%
- 一体地の延べ面積の限度
1,400㎡が適切です。
②の続きですが、第一種住居地域において適用される容積率は下記2つのいずれかで少ない方です。
指定容積率→200%
容積率の制限→240%
上記より200%が採用され、第一種住居地域の延べ面積は下記です。
(300㎡-50㎡)×200%=500㎡
マイナス50㎡は乙土地のうち近隣商業地域の分ですね。
よって一体地の延べ面積の限度は下記になります。
900㎡+500㎡=1,400㎡