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- 本記事の内容
- 『2022年1月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.5
福岡さんはQS投資信託を新規募集時に1,000万口購入し、特定口座(源泉徴収口座)で保有して収益分配金を受け取っている。下記<資料>に基づき、福岡さんが保有するQS投資信託に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
- (ア)240,000円 (イ)普通分配金
- (ア)160,000円 (イ)元本払戻金(特別分配金)
- (ア)160,000円 (イ)普通分配金
3が適切
- 福岡さんが、QS投資信託を新規募集時に1,000万口購入した際に、支払った購入時手数料(税込み)は、( 160,000円 )である。
投資信託購入時にかかる手数料は、購入金額に対して1.6%です。
よって計算式は下記になります。
1,000万円×0.016=160,000円
購入時手数料 | 購入時に発生 |
運用管理費用(信託報酬) | 日々発生 |
監査報酬 | 決算ごとに発生 |
売買委託手数料 | 投資信託が投資する株式などを売買時に発生 |
信託財産留保額 | 中途換金時に発生 |
- 収益分配時に、福岡さんに支払われた収益分配金のうち600円(1万口当たり)は( 普通分配金 )である。
分配金については前提として下記の知識が必要です。
分配前の基準価格 | 分配金を支払う前の基準価格 |
基準価格(個別元本) | 投資信託を買ったときの価格 |
分配落ち後の基準価格 | 分配金を払った時の基準価格 |
michi
要するに『分配前の基準価格』と『基準価格』は別物です。
普通分配金と特別分配金の違いは下記です。
- 分配金の違い
- 普通分配金→分配落ち後の基準価額が、個別元本と同額もしくは上回ったときの分配金
特別分配金→分配落ち後の基準価額が、個別元本よりも下回ったときの分配金
両方ある場合→分配落ち後の基準価格において、個別元本から分配前の基準価格までの部分が普通分配金、個別元本から分配後の基準価格までの部分が特別分配金
今回は分配金が1,000円なので資料をまとめると下記になります。
分配前の基準価格 | 個別元本 | 分配後の基準価格 | |
価格 | 10,000円 | 9,400円 | 9,000円 |
分配金(1,000円内訳) | 普通分配金600円 | 特別分配金400円 |
michi
分かりやすく言うと個別元本より
上の部分が『普通分配金』
下の部分が『特別分配金』です。