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本記事の内容
『2021年1月実施』FP3級試験学科試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】【きんざい】共通
Q.31
借入金額300万円、利率(年率・複利)3%、返済期間5年、元利均等返済でローンを組む場合、毎年の返済額は、下記の<資料>の係数を使用して算出すると、( )である。
1) 565,200円
2) 655,200円
3) 695,580円
2が正しい
2の655,200円が正しいです。
本設問のポイントは下記です。
- 使う係数は資本回収係数
- 係数が分からなくてもオッケー
順に見ていきましょう。
【ポイント1】
使う係数は資本回収計数です。
『返済』というワードが出てきたら下記のどちらかです。
- 借り入れ可能額を求める→年金現価係数(げんざい)
- 毎年の返済額を求める→資本回収係数(しょうらい)
資料から下記が計算式になります。
3,000,000×0.2184=655,200円
【ポイント2】
係数が分からない場合は下記で答えを導き出せます。
資料より下記が分かります。
- 300万円を5年で返済
- 複利
1から1年間の返済額が3,000,000÷5年=600,000円付近とアタリを付けられます。
2から複利なので600,000円より多く返済しなければならないことも分かります。
資料より可能性があるのは下記。
2) 655,200円
3) 695,580円
あとはすべての係数を計算すると、2の655,200円しか残らないので答えが分かります。
資金計画を立てる6つの係数とは
キーワード『まとまったお金』
- 現価係数→現在いくら必要か?(げんざい)
- 終価係数→将来いくらになるか?(しょうらい)
キーワード『積立』
- 減債基金係数→毎年の積立額はいくらか?(げんざい)
- 年金終価係数→積み立て後の金額はいくらか?(しょうらい)
キーワード『年金』
- 年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
- 資本回収係数→将来いくら受け取れるか?(しょうらい)
キーワード『返済』
- 年金現価係数→借り入れ可能額はいくらか?(げんざい)
- 資本回収係数→毎年の返済額はいくらか?(しょうらい)