FP2級【きんざい:個人資産】2020年9月【問5】

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本記事の内容
『2020年9月実施』FP2級実技試験【個人資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.5

先に下記の資料をご覧ください。(Q4.5.6で使います)

2020年9月実施FP2級実技試験個人相談業務問5の資料

Mさんは、Aさんに対して、米国の経済指標等について説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。

  1. 「米国のISM製造業景況感指数は、製造業の購買・供給管理責任者を調査対象にした企業の景況感を反映した指標です。通常、当該指数が100%を上回ると景気拡大、100%を下回ると景気後退と判断されます」
  2. 「米国の雇用統計は、米国の労働省から四半期ごとに発表される指標です。非農業部門雇用者数や失業率などの数値は、株式市場や為替市場などの市場参加者が注視する重要な経済指標です」
  3. 「 米国の政策金利は、連邦準備制度理事会(FRB)が開催する連邦公開市場委員会(FOMC)により決定されます。2019年は、米国景気の堅調さを反映し、3回の利上げを行っています」

①→×

②→×

③→×

①の解説

  • 「米国のISM製造業景況感指数は、製造業の購買・供給管理責任者を調査対象にした企業の景況感を反映した指標です。通常、当該指数が100%を上回ると景気拡大、100%を下回ると景気後退と判断されます」

不適切です。

日銀短観と似ている指数で50%を分岐点として上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退と判断されます。

米国のおもな経済指標一覧

指標 発表機関 発表時期 内容
ISM製造業景況感指数 全米供給管理協会(ISM)

製造業:毎月第1営業日

非製造業:毎月第3営業日

製造業に対して新規受注、生産、雇用等の調査を実施したもの。50%が分岐点で上回れば景気拡大、下回れば景気縮小と判断される。
米国雇用統計 アメリカ労働省労働統計局 毎月第1金曜日 アメリカの雇用の情勢を調査した指標。特に非農業部門雇用者数、失業率が注視されている。

②の解説

  • 「米国の雇用統計は、米国の労働省から四半期ごとに発表される指標です。非農業部門雇用者数や失業率などの数値は、株式市場や為替市場などの市場参加者が注視する重要な経済指標です」

不適切です。

雇用統計はアメリカ労働省より毎月第1金曜日に発表されます。


③の解説

  • 「 米国の政策金利は、連邦準備制度理事会(FRB)が開催する連邦公開市場委員会(FOMC)により決定されます。2019年は、米国景気の堅調さを反映し、3回の利上げを行っています」

不適切です。

2019年は3回の利下げを行いました。

michi
michi

FOMCの概要自体は適切です。

FOMCは日本における『日銀金融政策決定会合』にあたるものです。

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