FP2級【きんざい:生保顧客資産】2021年1月【問7】

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本記事の内容
『2021年1月実施』FP2級実技試験【生保顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.7

先に下記の資料をご覧ください。(Q7.8.9で使います)

2021年1月実施FP2級実技試験【きんざい】生保顧客資産相談業務問7の資料

仮に、将来、X社がAさんに役員退職金4,000万円を支給した場合について、次の①、②を求め、解答用紙に記入しなさい(計算過程の記載は不要)。なお、Aさんの役員在任期間(勤続年数)を35年4カ月とし、これ以外に退職手当等の収入はなく、障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする。

  1. 退職所得控除額
  2. 退職所得の金額

①→1,920(万円)

②→1,040(万円)

①の解説

  • 退職所得控除額

1,920万円が適切です。

退職所得の控除額は下記2ついずれかで求められます。

退職所得の控除額

①勤務年数20年以下 40万円×勤続年数(最低80万円)
②勤務年数20年超 800万円+70万円×(勤続年数-20年)

Aさんの勤務期間は35年4ヶ月ですが、退職所得における勤続年数の端数(月数以下)はすべて繰り上げです。

よって35年4ヶ月=36年となります。

michi
michi

たとえ35年1ヶ月であっても36年として計算します。

今回は勤続年数20年超なので、計算式の②に当てはめると退職所得控除を求められます。

800万円+70万円×(36年−20年)=1,920万円


②の解説

  • 退職所得の金額

1,040万円が適切です。

退職所得の計算式は下記です。

(退職金-退職所得控除)×1/2

役員退職金は4,000万円なので、退職所得は(4,000万円-1,920万円)×1/2=1,040万円となります。

michi
michi

1/2は忘れやすいので気を付けましょう。

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