FP3級【きんざい:個人資産】2021年9月【問10】

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本記事の内容
『2021年9月実施』FP3級実技試験【個人資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.10

先に下記の資料をご覧ください。(Q10.11.12で使います)

2021年9月実施FP3級実技試験個人相談業務問10の資料

甲土地に耐火建築物を建築する場合の①建蔽率の上限となる建築面積と②容積率の上限となる延べ面積の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。

  1. ① 360㎡ ② 1,440㎡
  2. ① 360㎡ ② 1,200㎡
  3. ① 400㎡ ② 1,200㎡

2が適切

①の補足

  • 360㎡

設問と資料により準防火地域に耐火建築物を立てるので、建ぺい率が10%緩和されます。

よって建蔽率が80%から90%になるので、建築面積の計算式は下記になります。

20m×20m×0.9=360㎡


建ぺい率のおもな緩和条件

  緩和率
特定行政庁の指定する角地に建物を建てる 10%加算

建蔽率80%以外、かつ防火地域内に耐火建築物を建てる

(同等以上の延焼防止性能を持つ建築物も可)

10%加算

建蔽率80%、かつ防火地域内に耐火建築物を建てる

(同等以上の延焼防止性能を持つ建築物も可)

緩和率が100%になる(制限なし)
準防火地域に耐火建築物または準耐火建築物を建てる 10%加算
michi
michi

ちなみに防火地域内に『準』耐火建築物を建てても緩和はありません。

めちゃくちゃ紛らわしいです。


②の補足

  • 1200㎡

延べ面積を求める計算式は下記です。

敷地面積×容積率

前面道路の幅員12m未満での容積率は下記2つのうちで少ない方になります。

  1. 指定容積率
  2. 前面道路の幅員による容積率の制限

それぞれの数値を計算します。

  1. 300%
  2. 6m×6/10=360%

少ない方が容積率になるので今回は300%となります。

よって本設問の延べ面積は下記です。

400㎡×300%=1,200㎡

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