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- 本記事の内容
- 『2021年1月実施』FP2級実技試験【中小事業主資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.6
先に下記の資料をご覧ください。(Q4.5.6で使います)
Mさんは、Aさんに対して、《設例》の<X社およびY社に関する資料>に基づき、株式投資の主な投資指標について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~④に入る最も適切な数値を、下記の〈数値群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。なお、計算結果は、表示単位の小数点以下第3位を四捨五入すること。
「株式の代表的な投資指標にPERとPBRがあり、X社株式のPERは( ① )倍であり、PBRは( ② )倍です。一般に、いずれの投資指標も倍率が高いほど株価が割高であるといえますが、相対的な指標ですので、同規模程度の同業他社の数値や業界平均値なども参考にするとよいでしょう。
また、投資者から見た経営効率を測る代表的な投資指標の1つにROEがあります。Y社のROEを算出すると( ③ )%です。
さらに、株主への利益還元度合いを測る代表的な投資指標の1つに配当性向があります。Y社の配当性向は( ④ )%です。配当性向が高いほど、株主への利益還元度合いが高いといえますが、内部留保率が低いという見方もできます。実際に、成長性のある企業には利益を配当せずに再投資して事業拡大を図る傾向もあり、必ずしも
数値が高いほうが優れた企業というわけではありません」
①→チ
②→ロ
③→ハ
④→ト
- 「株式の代表的な投資指標にPERとPBRがあり、X社株式のPERは( 39.00 )倍であり
PER(株価収益率)の求め方は下記です。
株価÷1株当たりの純利益
資料では1株当たりの純利益が分からないため算出します。
X社 | 800億円÷8億株=100円 |
上記よりX社のPERは下記になります。
X社 | 3,900÷1,100=39 |
- PBRは( 4.00 )倍です。
PER(株価純資産倍率)の求め方は下記です。
株価÷1株当たりの純資産
資料では1株当たりの純資産が分からないため算出します。
X社 | 7,800億円÷8億株=975円 |
上記よりX社のPBRは下記になります。
X社 | 3,900÷975=4 |
- また、投資者から見た経営効率を測る代表的な投資指標の1つにROEがあります。Y社のROEを算出すると( 10.00 )%です。
ROE(自己資本利益率)の求め方は下記です。
当期純利益(税引き後純利益)÷自己資本×100
よって資料より数字を当てはめるとY社のROEは下記になります。
Y社 | 300億円÷3000億円×100=10 |
- さらに、株主への利益還元度合いを測る代表的な投資指標の1つに配当性向があります。Y社の配当性向は( 3.00 )%です。
配当性向の計算式は下記です。
配当金総額÷当期純利益×100
1株当たりの配当金÷1株当たりの当期純利益×100
※どちらも同じです。
よって資料より数値を当てはめるとY社の配当性向は下記になります。
Y社 | 90億円÷300億円×100=30 |
PER | 株価÷1株あたりの純利益 |
PBR | 株価÷1株あたりの純資産 |
ROE | 当期純利益(税引き後純利益)÷自己資本×100 |
配当利回り | 1株あたりの年間配当金÷株価×100 |
配当性向 |
配当金総額÷当期純利益(税引き後純利益)×100 1株当たりの配当金÷1株当たりの当期純利益×100 |
自己資本比率 |
自己資本(純資産)÷総資本(負債+純資産)×100 |