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- 本記事の内容
- 『2021年5月実施』FP2級実技試験【生保顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.15
先に下記の資料をご覧ください。(Q13.14.15で使います)
父Ｄさんの相続における相続税の総額を試算した下記の表の空欄①～③に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、相続税の課税価格の合計額は１億5,000万円とし、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
①→4,800(万円)
②→480(万円)
③→1,440(万円)
- 遺産に係る基礎控除額
4,800(万円)が適切です。
遺産に係る基礎控除額の計算式は下記です。
3,000万円+600万円×法定相続人の数
今回の被相続人父Dさんに対する法定相続人は『Aさん』『弟Bさん』『妹Cさん』の3人です。
よって今回の遺産に係る基礎控除額は下記になります。
3,000万円+600万円×3人＝4,800万円
- Aさんの相続税の総額の基となる税額
480万円が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 課税遺産総額
- それぞれの法定相続分
順に見ていきましょう。
【課税遺産総額】
資料より課税遺産総額は『1億5,000万円－①』で求められます。
①が4,800万円なので課税遺産総額は下記になります。
1億5,000万円－4,800万円＝1億200万円
【それぞれの法定相続分】
今回課税遺産総額が1億200万円なので、それぞれの法定相続分は下記です。
| 相続割合 | 法定相続分 | |
| Aさん | 3分の1 | 3,400万円 |
| 弟Bさん | 3分の1 | 3,400万円 |
| 妹Cさん | 3分の1 | 3,400万円 |
この結果から資料の速算表を元に相続税を求めます。
| Aさん | (3,400万円×0.2【20%】)－200万円＝480万円 |
| 弟Bさん | (3,400万円×0.2【20%】)－200万円＝480万円 |
| 妹Cさん | (3,400万円×0.2【20%】)－200万円＝480万円 |
よってAさんの相続税の総額の基となる税額は480万円となります。
- 相続税の総額
1,440万円が適切です。
上記の結果より『480万円+480万円+480万円＝1,440万円』が相続税の総額となります。
解説は以上で終了です。お疲れさまでした。
続けて【FP2級】2021年5月学科試験を解きたい。
続けて【FP2級】2021年5月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
続けて【FP2級】2021年5月日本FP協会実技試験を解きたい。
