株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。
- 本記事の内容
- 『2021年9月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.17
先に下記の資料をご覧ください。(Q16.17.18.19.20で使います)
大地さんは、今後10年間で積立貯蓄をして、老後の資金として350万円を準備したいと考えている。積立期間中に年利2.0%で複利運用できるものとした場合、350万円を準備するために必要な毎年の積立金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては、千円未満を切り上げること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。
- 288,000円
- 320,000円
- 390,000円
2が適切
320,000円が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 使う係数は減債基金係数
- 係数が全く分からない場合
順に見ていきましょう。
- 使う係数は減債基金係数
『積立』というキーワードが出てきた場合は次のどちらかを使います。
- キーワード『積立』
- 減債基金係数→毎年の積立額はいくらか?(げんざい)
年金終価係数→積み立て後の金額はいくらか?(しょうらい)
現在の事について聞かれているので、今回は減債基金係数を使用します。
よって計算式は下記になります。
3,500,000円×0.09133=319,655≒320,000円
- 係数が全く分からない場合
設問から分かることは下記です。
- 10年後に350万円を用意
- 2%で複利運用しながら毎年一定額を積み立てる
ここから350万円÷10年=35万円とアタリを付けます。
この場合近い数値は下記です。
減債基金係数 | 350万円×0.09133≒320,000円 |
資本回収係数 | 350万円×0.11133≒390,000円 |
さらに複利運用するので35万円よりチョット少ない必要があります。(多いとそもそも複利運用する必要がない)
よって条件に合うのは減債基金係数となります。