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- 本記事の内容
- 『2020年1月実施』FP3級実技試験【保険顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.9
先に下記の資料をご覧ください。(Q7.8.9で使います)
《設例》の<資料>の終身保険を下記<条件>で解約した場合の経理処理(仕訳)として、次のうち最も適切なものはどれか。
<条件>
・低解約返戻金期間経過後に解約し、受け取った解約返戻金額は4,600万円である。
・X社が解約時までに支払った保険料の総額は4,400万円である。
・上記以外の条件は考慮しないものとする。
1が適切
前提として下記の知識が必要です。
- 定期保険料→損金
- 保険料積立金→資産
- 前払保険料→資産
- 雑収入→資産
michi
前払保険料は次期にサービスを受ける権利という意味で資産の勘定科目です。
- 借方→現金・預金4,600万円
- 貸方→前払保険料4,400万円、雑収入200万円
適切です。
今回の場合いままで払い込んだ積立金と、契約期間によって増えた額(雑収入)が計上されます。
- 借方→現金・預金4,600万円
- 貸方→前払保険料2,200万円、雑収入2,400万円
不適切です。
前払保険料は次期に受けるサービスについての権利を得るための勘定科目です。
今回の場合そういったことは資料から読み取れません。
- 借方→現金・預金4,600万円
- 貸方→前払保険料2,200万円、定期保険料→2,200万円、雑収入→200万円
不適切です。
2と同じく前払保険料に当てはまるような処理は資料からは読み取れません。
michi
また契約者と保険金受取人が同じの為、そもそも損金の科目である定期保険料はおかしいことになります。