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- 本記事の内容
- 『2021年9月実施』FP2級実技試験【生保顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.12
先に下記の資料をご覧ください。(Q10.11.12で使います)
Aさんの2021年分の所得税の算出税額を計算した下記の表の空欄①~④に入る最も適切な数値を求めなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
①→6,400,000(円)
②→1,010,000(円)
③→480,000(円)
④→252,500(円)
- 6,400,000(円)
本設問のAさんの収入は下記です。
- 給与収入
- 養老保険の満期保険金
- 一時払変額個人年金保険
ここから所得を求めていきましょう。
【給与収入】
まずは給与収入から給与所得を求めましょう。
給与所得の計算式は下記です。
給与収入-給与所得控除=給与所得
給与収入は750万円、給与所得控除は『750万円×10%+110万円=185万円』です。
よって給与所得は下記になります。
750万円-185万円=565万円
【養老保険の満期保険金】 【一時払変額個人年金保険】
残り2つの保険は一時所得の対象です。
一時所得の計算式は下記です。
一時所得に係る総収入-その経費−特別控除金(最高50万円)
別々に計算しないように注意です。一時所得としてまとめて計算します。
数値を当てはめます。
(500万円+500万円)−(400万円+400万円)−50万円=150万円
さらに一時所得が総所得と合算する際には1/2されるので『150万円×1/2=75万円』となります。
よって『565万円+75万円=640万円』がAさんの所得です。
- 1,010,000(円)
長男Cさん(24歳)→38万円
二男Dさん(21歳)→63万円
年齢 | 控除額 | 区分 |
0歳以上16歳未満 | なし | |
16歳以上19歳未満 | 38万円 | 通常の扶養親族 |
19歳以上23歳未満 | 63万円 | 特定扶養親族 |
23歳以上70歳未満 | 38万円 | 通常の扶養親族 |
70歳以上で同居 | 58万円 | 老人扶養親族 |
70歳以上で同居以外 | 48万円 | 老人扶養親族 |
扶養控除は3級、2級ともに頻出なので必ず覚えましょう!
- 480,000(円)
合計所得金額 | 基礎控除額 |
2,400万円以下 | 48万円 |
2,400万円超2,450万円以下 | 32万円 |
2,450万円超2,500万円以下 | 16万円 |
2,500万円超 | なし |
- 252,500(円)
これまでの計算でaが6,400,000円、bが資料より3,000,000円と分かっているのでcは下記になります。
6,400,000円-3,000,000円=3,400,000円
上記金額から速算表を用いて所得税を計算すると下記になります。
3,400,000円×0.2-427,500円=252,500円
学科試験を解きたい。
きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務 を解きたい。
きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。
日本FP協会実技試験を解きたい。