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- 本記事の内容
- 『2020年9月実施』FP2級実技試験【中小事業主資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.11
先に下記の資料をご覧ください。(Q10.11.12で使います)
甲土地と乙土地を一体とした土地上に建築物を建築する場合、容積率の上限となる延べ面積を求める下記の<計算式>の空欄①~③に入る最も適切な数値を解答用紙に記入しなさい。なお、問題の性質上、明らかにできない部分は「□□□」で示してある。
①→360(%)
②→195(㎡)
③→1,638(㎡)
- 近隣商業地域の延べ面積の限度における、前面道路の幅員による容積率の制限
360%が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 採用される容積率
- セットバックについて
順に見ていきましょう。
【採用される容積率】
土地に面する道路が2つ以上あった場合、もっとも幅の広い6m幅の道路が採用されます。
よって前面道路の幅員による容積率の制限は下記になります。
6m×6/10=3.6=360%
また延べ面積を求める際に採用される容積率は下記です。
指定容積率と前面道路の幅員による容積率の制限でより小さい方
今回は指定容積率300%と容積率の制限360%のため300%が採用されます。
【セットバックについて】
さらに3m市道側はいわゆる2項道路にあたるため、道路の中心線から2m後退しなければなりません。
道路の中心線からの距離は1.5mになるため、敷地側にあと0.5m食い込む形になります(セットバック)
よって建築できる敷地面積は『400㎡-(0.5m×20m)=390㎡』となります。
したがって延べ面積は『390㎡×300%=1,170㎡』となります。
- 第一種住居地域における延べ面積の限度の計算
195㎡が適切です。
今回のポイントは下記です。
- セットバックしたあとの敷地面積
- 延べ面積の限度の計算
順に見ていきましょう。
【セットバックした後の敷地面積】
第一種住居側も同様に0.5m敷地側に後退する必要があります。
したがって計算式は下記になります。
200㎡-(0.5m×10m)=195㎡
【延べ面積の限度の計算】
延べ面積の限度を求める計算式は下記です。
敷地面積×容積率
採用される容積率は下記2つで低い値のものになります。
指定容積率
前面道路の幅員による容積率の制限
今回は甲土地と乙土地が一体化しているため前面道路の幅員は6mとなります。
よって計算すると下記になります。
指定容積率→300%
前面道路の幅員による容積率の制限→6m×4/10=240%
したがって240%が採用されます。
数値を当てはめると第一種住居地域部分の延べ面積の限度は下記になります。
195㎡×240%=468㎡
- 一体地の延べ面積の限度
①、②により『1,170㎡+468㎡=1,638㎡』が一体地の延べ面積の限度となります。
【FP2級】2020年9月学科試験を解きたい。
【FP2級】2020年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
【FP2級】2020年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
【FP2級】2020年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。
【FP2級】2020年9月日本FP協会実技試験を解きたい。