FP3級【日本FP協会実技】2019年9月【問17】

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本記事の内容
『2019年9月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】

Q.17

先に下記の資料をご覧ください。(Q16.17.18.19.20で使います)

2019年9月実施FP3級実技試験第16問の資料

誠さんは、60歳で定年を迎えた後、その後公的年金の支給が始まる65歳までの5年間の生活資金に退職一時金の一部を充てようと考えている。仮に退職一時金のうち700万円を年利2.0%で複利運用しながら5年間で均等に取り崩すこととした場合、年間で取り崩すことができる最大金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、円単位で解答すること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。

2019年9月実施FP3級実技試験第17問の資料
  1.  1,485,120円
  2.  1,345,120円
  3.  1,267,980円

1が適切

今回のポイントは下記です。

  1. 使う係数は資本回収係数
  2. 係数が全く分からない場合

順に見ていきましょう。

1の説明

  • 使う係数は資本回収係数

『年金』や『取り崩す』というキーワードが出てきた場合は次のどちらかを使います。

キーワード『年金』『取り崩す』
年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
資本回収係数→将来いくらずつ受け取れるか?(しょうらい)

将来の事について聞かれているので、今回は資本回収係数を使用します。

よって計算式は下記になります。

700万円×0.21216=1,485,120円


2の説明

  • 係数が全く分からない場合

設問から分かることは下記です。

  • 700万円を5年間で均等に取り崩す

ここから700万円÷5年=140万円とアタリを付けます。

この場合近い数値は下記です。

減債基金係数 700万円×0.19216=1,345,120円
資本回収係数 700万円×0.21216=1,485,120円

上記で分かるように仮に減債基金係数にした場合、700万円を下回ってしまいます。

よって条件に合うのは資本回収係数と分かります。

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