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- 本記事の内容
- 『2022年1月実施』FP3級実技試験【個人資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.3
先に下記の資料をご覧ください。(Q1.2.3で使います)
最後に、Mさんは、老後の年金収入を増やすことができる各種制度について説明した。MさんのAさんに対する説明として、次のうち最も適切なものはどれか。
- 「国民年金の付加保険料を納付することで、将来の年金収入を増やすことができます。仮に、Aさんが付加保険料を120月納付し、65歳から老齢基礎年金を受給する場合は、年額48,000円の付加年金を受給することができます」
- 「国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。加入は口数制となっており、1口目は2種類の終身年金(A型・B型)のいずれかを選択します」
- 「Aさんが確定拠出年金の個人型年金に加入する場合、国民年金の付加保険料の納付および国民年金基金への加入はできません」
2が適切
- 国民年金の付加保険料を納付することで、将来の年金収入を増やすことができます。仮に、Aさんが付加保険料を120月納付し、65歳から老齢基礎年金を受給する場合は、年額48,000円の付加年金を受給することができます」
不適切です。
付加年金の受給金額は200円×納付月数です。
よって120×200円=24,000円を受給できます。
付加年金 | 200円×付加保険料納付期間(月数) |
保険料 | 1か月400円 |
対象者 | 第1号被保険者のみ |
繰り上げ、繰り下げ受給 | 老齢基礎年金と同じく減額、あるいは増額されます |
- 「国民年金基金は、国民年金の第1号被保険者の老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。加入は口数制となっており、1口目は2種類の終身年金(A型・B型)のいずれかを選択します」
適切です。
掛金(月々) | 個人型年金と合わせて68,000円まで |
控除 | 社会保険料控除(全額) |
受け取り方法(遺族一時金) | 非課税 |
受け取り方法(年金) | 雑所得(公的年金等) |
特記事項 | 付加年金と同時加入はできません |
2口目以降はA型、B型のほかⅠ~Ⅴの計7種類から選べます。
- 「Aさんが確定拠出年金の個人型年金に加入する場合、国民年金の付加保険料の納付および国民年金基金への加入はできません」
不適切です。
確定拠出年金の個人型年金に加入していても、付加年金や国民年金基金に加入できます。(国民年金基金の掛金は確定拠出年金の個人型年金と合わせて月額68,000円までです。)
1もそうですがそもそもAさんは国民年金保険料の未納期間があるので、付加年金および国民年金基金に加入できません。
種類 | 支給開始年齢 | 保証 | 掛金(月額) | |
A型 | 終身年金 | 65歳 | 15年 |
35歳までに加入月額→2万円 35歳1カ月以上45歳までに加入→1万5千円 45歳以上50歳までに加入→1万円 |
B型 | 終身年金 | 65歳 | なし |
35歳までに加入月額→2万円 35歳1カ月以上45歳までに加入→1万5千円 45歳以上50歳までに加入→1万円 |
※50歳以降で加入の掛け金を調べたい方は掛金月額表:国民年金基金をご覧ください。
種類 | 支給開始年齢 | 保証 | 掛金(月額) | |
A型 | 終身年金 | 65歳 | 15年 |
35歳までに加入月額→1万円 35歳1カ月以上50歳までに加入→5千円 |
B型 | 終身年金 | 65歳 | なし |
35歳までに加入月額→1万円 35歳1カ月以上50歳までに加入→5千円 |
Ⅰ型 | 確定年金 | 65歳 | 15年 |
35歳までに加入月額→1万円 35歳1カ月以上50歳までに加入→5千円 |
Ⅱ型 | 確定年金 | 65歳 | 10年 |
35歳までに加入月額→1万円 35歳1カ月以上50歳までに加入→5千円 |
Ⅲ型 | 確定年金 | 60歳 | 15年 |
35歳までに加入月額→1万円 35歳1カ月以上50歳までに加入→5千円 |
Ⅳ型 | 確定年金 | 60歳 | 10年 |
35歳までに加入月額→1万円 35歳1カ月以上50歳までに加入→5千円 |
Ⅴ型 | 確定年金 | 60歳 | 5年 |
35歳までに加入月額→1万円 35歳1カ月以上50歳までに加入→5千円 |
※50歳以降で加入の掛け金を調べたい方は掛金月額表:国民年金基金をご覧ください。