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- 本記事の内容
- 『2020年9月実施』FP3級実技試験【保険顧客資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.2
先に下記の資料をご覧ください。(Q1.2.3で使います)
次に、Ｍさんは、老後の年金収入を増やすための各種方法について説明した。Ｍさんが、Ａさんに対して説明した以下の文章の空欄①～③に入る語句の組合せとして、次のうち最も適切なものはどれか。
- ① 一時所得 ② 48,000円 ③ 68,000円
- ① 退職所得 ② 24,000円 ③ 68,000円
- ① 退職所得 ② 48,000円 ③ 70,000円
2が適切
- 『小規模企業共済制度』
- 「小規模企業共済制度は、個人事業主が廃業等をした場合に必要となる資金を準備しておくための制度です。共済金（死亡事由以外）の受取方法には『一括受取り』『分割受取り』『一括受取り・分割受取りの併用』がありますが、このうち、『一括受取り』の共済金（死亡事由以外）は、税法上、（ 退職所得 ）として課税の対象となります」
michi
他にも確定拠出年金など退職時の資金を用意するための制度での一括受取は、一時所得ではなく退職所得です。
- 『付加保険料』
- 「Ａさんは、所定の手続により、国民年金の定額保険料に加えて、月額400円の付加保険料を納付することができます。仮に、Ａさんが付加保険料を120月納付し、65歳から老齢基礎年金を受け取る場合、老齢基礎年金の額に付加年金として（ 24,000円 ）が上乗せされます」
支払保険料は月400円ですが、付加年金は200円×付加保険料納付月数です。
| 付加年金 | 200円×付加保険料納付期間(月数) |
| 保険料 | 1か月400円 |
| 対象者 | 第1号被保険者のみ |
| 繰り上げ、繰り下げ受給 | 老齢基礎年金と同じく減額、あるいは増額されます |
michi
受給開始2年で元が取れ、3年目以降はすべて儲けになります。
- 『国民年金基金』
- 「国民年金基金は、老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。国民年金基金に拠出することができる掛金の限度額は、原則として、月額（ 68,000円 ）となります。なお、国民年金基金の加入員は、国民年金の付加保険料を納付することができません」
| 掛金(月々) | 個人型年金と合わせて68,000円まで |
| 控除 | 社会保険料控除(全額) |
| 受け取り方法(遺族一時金) | 非課税 |
| 受け取り方法(年金) | 雑所得 |
| 特記事項 | 付加年金と同時加入はできません |
michi
ちなみに小規模企業共済は月額70,000円までなので、ごっちゃにならないようにしっかり覚えましょう！
