FP3級【日本FP協会実技】2021年1月【問18】

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本記事の内容
『2021年1月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】

Q.18

先に下記の資料をご覧ください。(Q17.18.19.20で使います)

2021年1月実施FP3級実技試験第18問の資料①

将大さんは、60歳で定年を迎えた後、公的年金の支給が始まる65歳までの5年間の生活資金に退職一時金の一部を充てようと考えている。仮に退職一時金のうち700万円を年利1.0%で複利運用しながら5年間で均等に取り崩すこととした場合、年間で取り崩すことができる最大金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては、万円未満を切り捨てること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。

2021年1月実施FP3級実技試験第18問の資料②
  1.  133万円
  2.  137万円
  3.  144万円

3が適切

144万円が適切です。

今回のポイント
  1. 使う係数は資本回収係数
  2. 係数がまったく分からない場合

順に見ていきましょう。


1の解説

  • 使う係数は資本回収係数

『年金』というキーワードが出てきた場合は次のどちらかを使います。

キーワード『年金』『取り崩す』
年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
資本回収係数→将来いくらずつ受け取れるか?(しょうらい)

将来の事について聞かれているので、今回は資本回収係数を使用します。

よって計算式は下記になります。

700万円×0.20604=1,442,280≒1,440,000円

michi
michi

6つの係数は

  • んさいききんけいすう→んざい
  • ねんきんゅうかけいすう→ょうらい

このように『げ』と『し』が現在、将来にそれぞれ対応しています。

他の係数も似たような感じで覚えられます。


2の解説

  • 係数が全く分からない場合。

設問から分かることは下記です。

  1. 700万円を5年間で均等に受け取る

ここから700万円÷5年=140万円とアタリを付けます。

この場合近い数値は下記です。

減債基金係数 700万円×0.19604≒1,370,000円
資本回収係数 700万円×0.20604≒1,440,000円

137万円だと5年間で受け取る金額が700万円より減ってしまっているので、おかしいことが分かります。

よって条件に合うのは資本回収係数となります。

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