- 本記事の内容
- 『2021年1月実施』FP2級実技試験【個人資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】
Q.6
先に下記の資料をご覧ください。(Q4.5.6で使います)

Mさんは、Aさんに対して、NISAについて説明した。Mさんが説明した次の記述①~③について、適切なものには○印を、不適切なものには×印を解答用紙に記入しなさい。
- 「 NISA口座で上場株式を購入する場合は、一般NISAを利用してください。つみたてNISA勘定に受け入れることができる対象商品は、所定の要件を満たす公募株式投資信託やETFですので、上場株式をつみたてNISA勘定に受け入れることはできません」
- 「 一般NISAとつみたてNISAは、同一年中において、併用して新規投資等に利用することができませんので、どちらか一方を選択して、利用することになります」
- 「 2020年度税制改正により、2021年中に一般NISA勘定に新規で受け入れることができる非課税投資枠は、年間120万円から102万円に見直されています」
①→○
②→○
③→×
- 「 NISA口座で上場株式を購入する場合は、一般NISAを利用してください。つみたてNISA勘定に受け入れることができる対象商品は、所定の要件を満たす公募株式投資信託やETFですので、上場株式をつみたてNISA勘定に受け入れることはできません」
適切です。
一般NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |
対象者 | 国内在住の20歳以上の人 | 国内在住の0歳~19歳 | |
対象商品 |
上場株式 株式投資信託 ETF REIT |
低リスクで安定性が高い、公募株式投資信託
ETF |
上場株式 株式投資信託 ETF REIT |
金融機関の変更 | 可 | 不可 | |
非課税投資枠 | 年間120万円 | 年間40万円 | 年間80万円 |
非課税期間 | 最長5年間 | 最長20年間 | 最長5年間 |
非課税枠の繰越 | 不可 | ||
払い出し制限 | なし | 原則3月31日時点で18歳である年の前年12月31日まで払出しができない |
- 「 一般NISAとつみたてNISAは、同一年中において、併用して新規投資等に利用することができませんので、どちらか一方を選択して、利用することになります」
適切です。
- 「 2020年度税制改正により、2021年中に一般NISA勘定に新規で受け入れることができる非課税投資枠は、年間120万円から102万円に見直されています」
不適切です。
いわゆる新NISAの開始は2024年からです。
また非課税枠は122万円になりますが下記の内訳があります。
1階部分→年間20万円(投資対象はつみたてNISAと同じ)
2階部分→年間102万円(投資対象は一般NISAと同じ)※高レバレッジ投資信託など一部は除外
ちなみにつみたてNISAの非課税投資枠は年間40万円と変わりません。
- ジュニアNISAは終了
- 旧NISA→新NISAのロールオーバーが可能
- 1階部分(年20万円まで)、2階部分(年102万円まで)に非課税投資枠が分かれる
- 1階部分はつみたてNISAと同じ商品、2階部分は一般NISAとほぼ同じ商品(高レバレッジ投資信託等は除外されました)
- 新NISAを新規口座開設する人は、1階部分に投資しなければ2階部分に投資できない(限度枠20万円いっぱいにする必要はありません。例えば1万円のみでも問題ありません)
- 旧NISA口座がある人は2階部分のみの投資が可能
- 1階部分は5年間の非課税期間終了後につみたてNISAへのロールオーバーが可能(ロールオーバー後は2階部分との併用はできないので、2階部分については課税口座に移さなければなりません)
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