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- 本記事の内容
- 『2019年9月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.19
先に下記の資料をご覧ください。(Q16.17.18.19.20で使います)
誠さんは、個人型確定拠出年金(以下「iDeCo」という)について、FPの藤原さんに質問をした。iDeCoに関する藤原さんの次の説明のうち、最も不適切なものはどれか。
- 「国民年金の第3号被保険者である陽子さんは、iDeCoの加入対象者となります。」
- 「iDeCoに加入した場合、支払った掛金は、生命保険料控除として所得控除の対象となります。」
- 「受給権が発生する年齢に到達すると、老齢給付金は年金として受け取ることができるほか、一時金として受け取ることもできます。」
2が不適切
- 「国民年金の第3号被保険者である陽子さんは、iDeCoの加入対象者となります。」
適切です。
種類 | 月の限度額 |
第1号被保険者(自営業等) | 68,000円 |
企業年金の無い会社員 | 23,000円 |
企業型DCのある会社員 | 20,000円 |
確定給付企業年金等ある会社員 | 12,000円 |
公務員 | 12,000円 |
第3号被保険者(専業主婦等) | 23,000円 |
- 「iDeCoに加入した場合、支払った掛金は、生命保険料控除として所得控除の対象となります。」
不適切です。
iDeCoで支払った掛金は小規模企業共済等掛金控除の対象です。
企業年金の種類 | 控除の対象 |
厚生年金基金 | 社会保険料控除 |
確定給付企業年金 | 生命保険料控除 |
確定拠出年金(企業型) | 小規模企業共済等掛金控除 |
年金の種類 | 控除の対象 |
国民年金基金 | 社会保険料控除 |
付加年金 | 社会保険料控除 |
小規模企業共済 | 小規模企業共済等掛金控除 |
確定拠出年金(個人型) | 小規模企業共済等掛金控除 |
- 「受給権が発生する年齢に到達すると、老齢給付金は年金として受け取ることができるほか、一時金として受け取ることもできます。」
適切です。
種類 | 概要 |
年金 | 確定年金(5~20年で選択) |
終身年金(一生涯) | |
分割取崩年金(5~20年で選択) | |
一時金 | 積立金を一括で受け取る |
年金または一時金の併用 | 一部を一時金、残りを年金として受け取る |
企業型 | 個人型 | |
対象者 | 確定拠出年金を導入している企業の従業員 | 20歳以上60歳未満の人 |
加入 | 原則全員 | 任意 |
掛金 | 原則企業が拠出 | 加入者が拠出 |
給付方法(年金) | 老齢給付(公的年金等に係る雑所得) | |
給付方法(一時金) | 老齢給付(退職所得) | |
給付方法(その他) | 障害給付(非課税)、死亡一時金(相続税)、脱退一時金(一時所得) | |
掛金 | 損金算入 | 小規模企業共済等掛金控除 |