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本記事の内容
『2020年9月実施』FP3級試験学科試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】【きんざい】共通
Q.55
土地の有効活用方式のうち、一般に、土地所有者が土地の全部または一部を拠出し、デベロッパーが建設費等を拠出して、それぞれの出資比率に応じて土地・建物に係る権利を取得する方式を、( )という。
1) 事業受託方式
2) 建設協力金方式
3) 等価交換方式
3が適切
設問の答えは等価交換方式です。
等価交換方式
全部譲渡方式
デベロッパーに土地を一旦すべて譲渡し、建物完成後に土地価格に見合う分の建物の区分所有権とその敷地利用権を得る方式です。
建築前 | 建築後 | |
土地 | 地主→デベロッパー | デベロッパー→一部地主 |
建物 | デベロッパー | デベロッパー→一部地主 |
土地所有権を先渡ししてしまうので、建物完成までは一切の権利が無くなってしまいます。
また不動産を新たに取得する扱いになってしまうので、不動産取得税や登録免許税がかかってしまいます。
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部分譲渡方式
建物完成後、その土地の一部の所有権をデベロッパーに、その建物の一部の区分所有権を地主に譲渡します。
建築前 | 建築後 | |
土地 | 地主 | 地主→一部デベロッパー |
建物 | デベロッパー | デベロッパー→一部地主 |
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通常は部分譲渡方式が採用されます。ただし土地と建物の価値のすり合わせ等で時間がかかるのがデメリットです。
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その他選択肢の建設方式の説明です。
事業受託方式
- デベロッパーに計画、開発、管理などをすべて任せる方式。土地は自分の物。ただし資金は自分で調達しなければなりません。
建設協力金方式
- ショッピングモールなどを建てるときに、あらかじめテナントから協力金を得る方式。その協力金は保証金になるので、なんの問題もなければ少しずつテナントに返還されるのが一般的です。