FP3級【学科】2022年1月【問43】

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本記事の内容
『2022年1月実施』FP3級学科試験の過去問の解説です。
【共通】

Q.43

表面利率(クーポンレート)2%、残存期間3年の固定利付債券を額面100円当たり101円で購入した場合の最終利回り(年率・単利)は、( )である。なお、税金等は考慮しないものとし、答は表示単位の小数点以下第3位を四捨五入している。

  1.  1.65%
  2.  1.67%
  3.  1.98%

1が適切

1.65%が適切です。

利回り計算については下記を当てはめましょう。

①表面利率 2%
②売却or額面価格 100円
③買付or発行価格 101円
④期間 3年
最終利回り
michi
michi

期間は問題によって償還期間と所有期間、残存期間が複数、または全部載っているものもあります。

その場合「どの期間の利回りを問われているか」で使う期間が決まります。

計算式がイマイチ分からない方は下記のような考え方がおすすめです。

債権の利回りの考え方

つまり債券の利回りの計算とは『利息部分』と『償還益(売却益)部分』を足したものを、買い付け金額で割ることにより、1年間の利益の割合を求めることを言います。

表面利率がパーセンテージ表記なのになぜ償還益部分と合わせられるのか?
表面利率は額面100円に対しての利率なので『100円×2%=2円』になるからです。つまり表面利率の値と円の値は一致するので、償還益部分と合わせられるということになります。
償還益部分についてなぜ残存期間で割るのか?
1年間の利益を求めたいから。(利回りがそもそも1年間の利益の割合)
例えば額面金額100円で買い付け金額90円だと利益が10円になりますが、仮に5年持っていたとすると10円÷5円で『1年あたり』2円の利益になります。
利息部分と償還益部分を足したものをなぜ買い付け金額で割るのか?
1年間の利益の割合を求めたいから。(利回りがそもそも1年間の利益の割合)
例えば1年間において表面利率と償還益部分を合わせると10円の収益が出ました。買い付け金額は200円です。さて儲けの割合はどれくらいでしょうか?という場合、10円÷200円×100=5%(利回り)になります。

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