FP3級【日本FP協会実技】2020年1月【問12】

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本記事の内容
『2020年1月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】

Q.12

個人事業主として飲食店を営む宮野さんの2019年分の各種所得の金額が下記<資料>のとおりである場合、宮野さんの2019年分の総所得金額として、正しいものはどれか。なお、<資料>に記載のない事項については一切考慮しないこととする。

[宮野さんの2019年分の所得の金額]
事業所得の金額 280万円
給与所得の金額 100万円(退職した勤務先から受給したものである)
退職所得の金額 500万円(退職した勤務先から受給したものである)

  1. 880万円
  2. 780万円
  3. 380万円

3が正しい

退職所得は分離課税なので『総所得金額』に含みません。

『合計所得金額』および『総所得金額等』の区分です。


合計所得金額とは

損益通算したあとの所得を合計したもの

総所得金額とは

合計所得金額から、純損失、雑損失の繰越控除をしたものの中で、もともと総合課税の課税対象だった所得

総所得金額等とは

  • (総所得金額+合計所得金額から、純損失、雑損失の繰り越し控除をしたものの中で、もともと分離課税対象だった所得)=総所得金額等

文字だけだと分かりづらいので詳しくは合計所得金額、総所得金額、総所得金額等関係図(外部リンク)をご覧ください。


所得税の種類

所得 課税方式
利子所得 源泉分離課税(税法上は総合課税)
上場株式等の配当所得 総合課税、申告分離課税、申告不要のいずれか
配当所得 総合課税
不動産所得 総合課税
事業所得 総合課税
給与所得 総合課税
退職所得 申告分離課税
譲渡所得(土地、建物、株式以外) 総合課税
譲渡所得(土地、建物、株式) 申告分離課税
山林所得 申告分離課税
一時所得 総合課税
雑所得 総合課税

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