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- 本記事の内容
- 『2019年5月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.17
先に下記の資料をご覧ください。(Q15.16.17.18.19.20で使います)
康太さんは、60歳で定年を迎えた後、退職一時金の一部を老後の生活資金に充てることを考えている。仮に退職一時金のうち1,900万円を年利2.0%で複利運用しながら20年間で均等に取り崩すこととした場合、年間で取り崩すことができる最大金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、円単位で解答すること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。
- 639,350円
- 782,800円
- 1,162,800円
3が適切
1,162,800円が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 使う係数は資本回収係数
- 係数が全く分からない場合
順に見ていきましょう。
- 使う係数は資本回収係数
退職金を取り崩して受け取る(年金と同意)というキーワードが出てきた場合は次のどちらかを使います。
- キーワード『年金』
- 年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
資本回収係数→将来いくらずつ受け取れるか?(しょうらい)
将来の事について聞かれているので、今回は資本回収係数を使用します。
よって計算式は下記になります。
1,900万円×0.0612=1,162,800円
- 係数が全く分からない場合
設問から分かることは下記です。
- 20年で均等に受け取る
ここから1,900万円÷20年=95万円とアタリを付けます。
この場合近い数値は下記です。
減債基金係数 | 1,900万円×0.0412=782,800円 |
資本回収係数 | 1,900万円×0.0621=1,162,800円 |
減債基金係数では年間95万円より少ない金額になってしまうので、間違いだと分かります。
よって条件に合うのは資本回収係数となります。