FP3級【学科】2019年9月【問31】

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本記事の内容

『2019年9月実施』FP3級試験学科試験の過去問の解説です。

【日本FP協会】【きんざい】共通

Q.31

元金3,000万円を利率(年率)1%で複利運用しながら、15年間にわたって毎年均等に取り崩して受け取る場合、毎年の受取金額は( )である。なお、計算にあたっては下記<資料>の係数を使用して算出するものとする。

2019年9月実施FP3級学科試験31の資料

1) 1,863,000円
2) 2,163,000円
3) 2,322,000円

2が正しい

2,163,000円が適切です。

今回のポイントは下記です。

  1. 使う係数は資本回収係数
  2. 係数が分からない場合

順に見ていきましょう。

【ポイント1】

毎年の受取金額(年金)というキーワードが出てきたら下記のいずれかです。

キーワード『年金』
  1. 年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
  2. 資本回収係数→将来いくら受け取れるか?(しょうらい)

将来の受取額を問われているので資本回収係数を使います。

よって3,000万円×0.0721=2,163,000円が適切です。

【ポイント2】

使う係数が全く分からない場合の対応は下記です。

  1. 3,000万円を15年にわけて毎年均等に受け取る
  2. 1%の複利運用

よって1年の受取金額は30,000,000円÷15年で2,000,000円以上とアタリを付けます。

あとはそれぞれの係数を掛け算します。

終価係数 34,830,000円
減債基金係数 1,863,000円
資本回収係数 2,163,000円

ちなみに減債基金係数が数字的に近いですが、そもそも毎年受け取れる金額が200万円を下回る運用予想はありえません。

よって資本回収係数が正しいことが分かります。

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