FP2級【きんざい:個人資産】2021年5月【問2】

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本記事の内容
『2021年5月実施』FP2級実技試験【個人資産相談業務】の過去問の解説です。
【きんざい】

Q.2

先に下記の資料をご覧ください。(Q1.2.3で使います)

2021年5月実施FP2級実技試験個人相談業務問2の資料

Mさんは、Aさんに対して、国民年金の付加保険料および国民年金基金について説明した。Mさんが説明した以下の文章の空欄①~③に入る最も適切な語句または数値を、下記の〈語句群〉のなかから選び、その記号を解答用紙に記入しなさい。

  1. 「Aさんは、所定の手続により、国民年金の定額保険料に加えて、国民年金の付加保険料を納付することができます。仮に、Aさんが付加保険料を120月納付し、65歳から老齢基礎年金を受け取る場合、老齢基礎年金の額に付加年金として( ① )円が上乗せされます」
  2. 「国民年金基金は、老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。加入は口数制となっており、1口目は保証期間のある( ② )年金A型、保証期間のない( ② )年金B型のいずれかを選択してください。掛金の額は、加入者が選択した給付の型や口数、加入時の年齢等で決まり、掛金の拠出限度額は月額( ③ )円となります。なお、国民年金基金に加入した場合は国民年金の付加保険料を納付することはできません」
2021年5月実施FP2級実技試験個人相談業務問2の資料②

①→イ

②→チ

③→ニ

①の解説

  • 「Aさんは、所定の手続により、国民年金の定額保険料に加えて、国民年金の付加保険料を納付することができます。仮に、Aさんが付加保険料を120月納付し、65歳から老齢基礎年金を受け取る場合、老齢基礎年金の額に付加年金として( 24,000 )円が上乗せされます」

付加年金とは

付加年金 200円×付加保険料納付期間(月数)
保険料 1か月400円
対象者 第1号被保険者のみ
繰り上げ、繰り下げ受給 老齢基礎年金と同じく減額、あるいは増額されます
michi
michi

この仕組みにより2年で付加保険料の元が取れ、3年目以降からすべて儲けになります。


②の解説

  • 国民年金基金は、老齢基礎年金に上乗せする年金を支給する任意加入の年金制度です。加入は口数制となっており、1口目は保証期間のある( 終身 )年金A型、保証期間のない( 終身 )年金B型のいずれかを選択してください。
michi
michi

ちなみに仮に『確定年金』とした場合、その期間においては必ず年金が支払われるので、保証期間がないというのはおかしいことが分かります。


③の解説

  • 掛金の額は、加入者が選択した給付の型や口数、加入時の年齢等で決まり、掛金の拠出限度額は月額( 68,000 )円となります。なお、国民年金基金に加入した場合は国民年金の付加保険料を納付することはできません。

国民年金基金とは

掛金(月々) 個人型年金と合わせて68,000円まで
控除 社会保険料控除(全額)
受け取り方法(遺族一時金) 非課税
受け取り方法(年金) 雑所得
特記事項 付加年金と同時加入はできません

国民年金基金の加入条件

  • 日本国内に居住している20歳以上60歳未満の自営業者、その家族、自由業、学生などの国民年金第1号被保険者。
  • 60歳以上65歳未満の人、および海外に居住していて国民年金に任意加入している人。

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