FP3級【日本FP協会実技】2020年9月【問9】

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本記事の内容
『2020年9月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】

Q.9

損害保険の用語に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 再調達価額とは、保険の対象と同等のものを新たに建築または購入するのに必要な金額のことである。
  2. 保険料率とは、契約者から支払われた保険料の総額に対する保険会社が支払った保険金の総額の割合のことである。
  3. 一部保険とは、保険金額が保険の対象の価額(保険価額)に満たない保険のことである。

2が不適切

1の解説

  • 再調達価額とは、保険の対象と同等のものを新たに建築または購入するのに必要な金額のことである。

適切です。

再調達価額
時価
  • 保険の対象と同等のものを新たに建築、または購入するために必要な金額。
  • 再調達価額から使用分(消耗した分)を差し引いた金額。
michi
michi

火災保険では契約によって再調達価額、時価額での保険金の支払いがあるので注意しましょう!


2の解説

  • 保険料率とは、契約者から支払われた保険料の総額に対する保険会社が支払った保険金の総額の割合のことである。

不適切です。

保険料率とは保険会社が支払った保険金の総額に対する、契約者が支払った保険料総額の割合です。

例えば支払い保険金額300万円、保険料6千円とすると

  • 3,000,000×保険料率=6,000円
  • 保険料率=6,000円÷3,000,000円
  • 保険料率=0.002(2/1000)となります。
michi
michi

保険料率は通常1/1000=1で表記されるので、この場合保険料率は2です。

つまり保険会社が支払った総額300万円に対する保険料率2という割合が、契約者が支払った保険料総額6,000円になっていることが分かります。


3の解説

  • 一部保険とは、保険金額が保険の対象の価額(保険価額)に満たない保険のことである。

適切です。

他にも全部保険、超過保険があります。

種類 補償
一部保険 足りない(満額補償されない可能性がある)
全部保険 丁度
超過保険 多すぎ(超過分は無効)
michi
michi

損害保険は利得禁止(儲けてはいけない)の原則があるので、超過分は無効になります。

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