FP3級【日本FP協会実技】2020年1月【問17】

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本記事の内容
『2020年1月実施』FP3級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】

Q.17

先に下記の資料をご覧ください。(Q16.17.18.19.20で使います)

2020年1月実施日本FP協会FP3級実技試験第16問の資料

浩介さんは、今後10年間で毎年36万円ずつ積立貯蓄をして、長女の千穂さんの教育資金を準備したいと考えている。積立期間中に年利2.0%で複利運用できるものとした場合、10年後の合計金額として、正しいものはどれか。なお、下記<資料>の3つの係数の中から最も適切な係数を選択して計算し、解答に当たっては、千円未満を四捨五入すること。また、税金や記載のない事項については一切考慮しないこととする。

2020年1月実施日本FP協会FP3級実技試験第17問の資料
  1. 3,234,000円
  2. 3,942,000円
  3. 4,388,000円

設問に『10年で毎年36万円積み立てる』と書いてあるので、少なくとも360万円以上になることが分かります。

2が正しい

3,942,000が適切です。

今回のポイントは下記です。

  1. 使う係数は『年金終価係数』
  2. 係数が全く分からない場合

順に見ていきましょう。

1の説明

  • 使う係数は『年金終価係数』

『積立』というキーワードが出てきたら使う係数は次のどちらかです。

キーワード『積立』
減債基金係数→毎年の積立額はいくらか?(げんざい)
年金終価係数→積み立て後の金額はいくらか?(しょうらい)

設問では積み立て後の合計金額を問われているので、年金終価係数を使います。

年金終価係数を使った計算は下記になります。

360,000円×10.950=3,942,000円


2の説明

  • 係数が全く分からない場合

資料より下記が分かります。

  1. 36万円を10年間積み立てる
  2. 複利運用する

よって36万円×10年間=360万円以上になることが分かります。

あとはそれぞれの係数と掛け算をすると、条件に当てはまるのが3,942,000円のみとなります。


資金計画を立てる6つの係数とは

キーワード『まとまったお金』
現価係数→現在いくら必要か?(げんざい)
終価係数→将来いくらになるか?(しょうらい)
キーワード『積立』
減債基金係数→毎年の積立額はいくらか?(げんざい)
年金終価係数→積み立て後の金額はいくらか?(しょうらい)
キーワード『年金』
年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
資本回収係数→将来いくらずつ受け取れるか?(しょうらい)
キーワード『返済』
年金現価係数→借り入れ可能額はいくらか?(げんざい)
資本回収係数→毎年の返済額はいくらか?(しょうらい)

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