FP2級【学科】2022年1月【問8】

株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。

本記事の内容
『2022年1月実施』FP2級学科試験の過去問の解説です。
【共通】

Q.8

奨学金および教育ローンに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 日本学生支援機構の貸与奨学金には、無利息の第一種奨学金と利息付き(在学中は無利息)の第二種奨学金がある。
  2. 日本学生支援機構の貸与奨学金のうち、第一種奨学金の返還方式には、貸与総額に応じて月々の返還額が算出さ返還完了まで定額で返還する「定額返還方式」と、前年の所得に応じてその年の毎月の返還額が決まり、返還期間が変動する「所得連動返還方式」がある。
  3. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)は、学生の保護者が申込人になる場合、教育資金融資保証基金の保証制度を利用することが義務付けられている。
  4. 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の資金使途には、入学金・授業料等の学校納付金や教材費だけではなく、自宅外から通学する学生の住居費用や通学費用も含まれる。

3が不適切

1の解説

  • 日本学生支援機構の貸与奨学金には、無利息の第一種奨学金と利息付き(在学中は無利息)の第二種奨学金がある。

適切です。

日本学生支援機構の奨学金制度

種類 対象
給付型 進学先で学ぶ意欲のある学生、住民税非課税世帯
貸与型(第一種奨学金) 無利息。特に優れた成績で経済的理由により就学が困難
貸与型(第二種奨学金) 有利息。在学中は無利息
貸付対象者 学生、生徒本人
申し込み時期 決められた募集期間内
資金の受け取り方 毎月定額
返済期間 貸出総額や返還方法、所得によって変わる
返済開始 卒業後貸与終了の翌月から数えて7か月目に開始

2の解説

  • 日本学生支援機構の貸与奨学金のうち、第一種奨学金の返還方式には、貸与総額に応じて月々の返還額が算出され、返還完了まで定額で返還する「定額返還方式」と、前年の所得に応じてその年の毎月の返還額が決まり、返還期間が変動する「所得連動返還方式」がある。

適切です。

日本学生支援機構の奨学金の返還方法の違い

奨学金 返還方法
第一種奨学金 定額変換方式、所得連動変換方式
第二種奨学金 定額変換方式

3の解説

  • 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)は、学生の保護者が申込人になる場合、教育資金融資保証基金の保証制度を利用することが義務付けられている。

不適切です。

教育資金融資保証基金の保証制度の利用は任意です。義務付けられているわけではありません。

教育資金融資保証基金の保証制度とは

教育一般貸付を利用する際に、連帯保証人の代わりに保証機関として利用できる制度。


4の解説

  • 日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)の資金使途には、入学金・授業料等の学校納付金や教材費だけではなく、自宅外から通学する学生の住居費用や通学費用も含まれる。

適切です。

教育一般貸付とは

融資限度額 1人に月350万円(海外留学などは450万円)
貸付対象者 中学校卒業以上の学生、生徒の保護者※親族も可能
申し込み時期 いつでも可能
資金の受け取り方 一括
返済期間 最長15年
返済開始 借入日の翌月または翌々月の返済希望日
金利 固定
対象 学費、受験費用、通学費用、住居費用、教科書、定期代

 

パソコン購入費、学生の国民年金保険料など

問9へ