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- 本記事の内容
- 『2019年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.16
個人事業主の高倉さんは、2019年4月に建物を購入し、飲食店の店舗の用に供している。高倉さんの2019年分の必要経費に算入すべき減価償却費の金額として、正しいものはどれか。なお、建物の取得価額は3,000万円、2019年中の事業供用月数は9ヵ月、耐用年数は20年とする。
- 1,125,000円
- 1,500,000円
- 2,250,000円
- 3,000,000円
1が適切
1,125,000円が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 定額法と定率法の違いについて
- 減価償却費の計算
順に見ていきましょう。
- 定額法と定率法の違いについて
定額法と定率法の違いは下記です。
所得税(個人事業主) | 法人税(法人) | |||
原則 | 選択可能か | 原則 | 選択可能か | |
建物 | 定額法 | × | 定額法 | × |
建物付属設備 | 定額法 | × | 定額法 | × |
構築物 | 定額法 | × | 定額法 | × |
機械装置 | 定額法 | 定率法 | 定率法 | 定額法 |
車両運搬具 | 定額法 | 定率法 | 定率法 | 定額法 |
工具・器具・備品 | 定額法 | 定率法 | 定率法 | 定額法 |
ソフトウェア | 定額法 | × | 定額法 | × |
つまり建物は個人事業主、法人問わず定額法で計算します。
michi
特に個人事業主はすべてのものが原則定額法です 。
- 減価償却費の計算
減価償却費の計算をしていきましょう。
資料は1年間の償却率です。
よって1年間の減価償却費は下記になります。
3,000万円×0.05=150万円
設問では事業共用年数9カ月の減価償却費を問うているので、まずは1か月分を求めます。
150万円÷12か月=12.5万円
よって9カ月の減価償却費は12.5万円×9カ月=1,125,000円となります。
2019年9月学科試験を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。