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- 本記事の内容
- 『2019年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.37
先に下記の資料をご覧ください。(Q35.36.37.38.39.40で使います)
紀行さんが2019年中に行った国内公募株式投資信託であるRファンドの取引は、下記<資料>のとおりである。紀行さんの2019年分のRファンドに係る譲渡所得の金額として、正しいものはどれか。なお、紀行さんは、2018年以前にRファンドを保有したことはない。また、いずれの取引も基準価額での購入または売却である。
- 165,440円
- 178,400円
- 200,000円
- 239,696円
2が適切
178,400円が適切です。
今回のポイントは下記です。
- 売却時の取得単価について
- 譲渡所得の計算
順に見ていきましょう。
- 売却時の取得単価について
今回売却前に複数回投資信託を購入しているので、その場合総平均法に準ずる方法による計算にて売却時の取得単価を求めます。
(A+B)÷(C+D)=1株当たりの取得価額
A | 株式を最初に購入したときの購入価額の総額 |
B | 株式を最初に購入した後から今回の譲渡の時までの購入価額の総額 |
C | Aに係る株式の総数 |
D | Bに係る株式の総数 |
総額なので手数料も含めます!
よって計算式は下記になります。
(100×9,400円)+20,304円=960,304円
基準価格は1万口に対してなので、100万口ならその100倍です。
(60×11,000円)+14,256円=674,256円
上記から売却時の取得単価は下記になります。
(960,304円+674,256円)÷(100+60)=10216円
- 譲渡所得の計算
株式等における譲渡所得の計算式は下記です。
譲渡価額-(取得費+譲渡費用+負債の利子)
負債の利子とは借入金で株式等を購入したときの借入金の利子です。
今回譲渡費用と負債の利子は無いので計算式は下記になります。
(100×12,000円)-(100×10,216円)=178,400円
2019年9月学科試験を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
2019年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。