FP2級【日本FP協会実技】2019年9月【問15】

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本記事の内容
『2019年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】

Q.15

会社員の伊丹さんは、2019年12月に勤務先を退職する予定である。伊丹さんの退職に係るデータが下記<資料>のとおりである場合、伊丹さんの退職一時金に係る退職所得の金額として、正しいものはどれか。なお、伊丹さんは、勤務先の役員であったことはなく、退職は障害者になったことに基因するものではない。

2019年9月実施日本FP協会FP2級実技試験第15問の資料
  1.  375万円
  2.  410万円
  3.  750万円
  4.  820万円

1が適切

375万円が適切です。

今回のポイントは下記です。

  1. 勤続年数について
  2. 退職所得の計算

順に見ていきましょう。

1の説明

  • 勤続年数について

退職所得における勤続年数の端数(月数以下)はすべて繰り上げです。

よって24年9カ月=25年となります。

michi
michi

たとえ24年1ヶ月であっても25年として計算します。


2の説明

  • 退職所得の計算

退職所得の計算式は下記です。

(退職金-退職所得控除)×1/2

退職金は1,900万円と分かっているので、あとは退職所得控除を算出しましょう。

退職所得の控除額

①勤務年数20年以下 40万円×勤続年数(最低80万円)
②勤務年数20年超 800万円+70万円×(勤続年数-20年)

今回は勤続年数25年なので表の②を使います。

800万円+70万円×(25年-20年)=1,150万円

よって退職所得は(1,900万円-1,150万円)×1/2=375万円となります。

michi
michi

1/2は忘れやすいので気を付けましょう。

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2019年9月学科試験を解きたい。

2019年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。

2019年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。

2019年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。

2019年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。