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- 本記事の内容
- 『2022年1月実施』FP2級学科試験の過去問の解説です。
【共通】
Q.9
中小法人の資金計画等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 貸借対照表における有形固定資産である建物や機械装置は、所定の耐用年数に応じた減価償却が行われる。
- 掛取引とは、商品の受渡し時点ではなく、取引の当事者で取り決めた将来の期日までに代金決済を行う取引である。
- 自己資本比率とは、総資本に対する自己資本の割合を示したものである。
- 固定比率とは、総資産に対する固定資産の割合を示したものである。
4が不適切
- 貸借対照表における有形固定資産である建物や機械装置は、所定の耐用年数に応じた減価償却が行われる。
適切です。
- 掛取引とは、商品の受渡し時点ではなく、取引の当事者で取り決めた将来の期日までに代金決済を行う取引である。
適切です。
michi
売掛金、買掛金などのことですね。
- 自己資本比率とは、総資本に対する自己資本の割合を示したものである。
自己資本比率の計算式
自己資本(純資産)÷総資本(負債+純資産)×100
michi
貸借対照表の負債の部(右側)ですね。
- 固定比率とは、総資産に対する固定資産の割合を示したものである。
不適切です。
固定比率とは自己資本に対する固定資産の割合です。
michi
総資産=自己資本+他人資本です。自己資本とは資本金、資本剰余金、利益剰余金などが該当します。他人資本は銀行などからの借金や社債のことです。
計算式 | 内容 | |
当座比率 | 当座資産÷流動資産×100 | 短期での支払い能力を見る数値。 |
流動比率 | 流動資産÷流動負債×100 | 支払い能力を見る数値。ただし当座比率に比べて信用性が低い。 |
固定比率 | 固定資産÷自己資本×100 | どれだけの固定資産を自己資本で賄っているかを見る数値。 |
固定長期適合率 | 固定資産÷(自己資本+固定負債)×100 | 短期での安全性を見る固定比率に比べて、長期での安全性を見る数値。 |
自己資本比率 | 自己資本÷総資本×100 | 総資本の中にどれだけ自己資本があるのかを見る数値。 |
※当座資産→現金、預金、売掛金などすぐに現金化できる資産
※流動資産→当座資産+棚卸資産(1年以内に現金化できる在庫)
※固定資産→土地、建物、機械設備、車など
※流動負債→1年以内に支払うもの
※固定負債→1年を超えた時期に支払うもの