FP2級【日本FP協会実技】2021年9月【問38】

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本記事の内容
『2021年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】

Q.38

先に下記の資料をご覧ください。(Q35.36.37.38.39.40で使います)

2021年9月実施FP2級実技試験第38問の資料

啓介さんが取引をしているYZ証券会社から送付される2021年分の特定口座年間取引報告書が下記<資料>のとおりである場合、<資料>中の空欄(ア)に入る金額を計算しなさい。なお、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。また、復興特別所得税については考慮しないこと。

2021年9月実施FP2級実技試験第38問の資料②

75,000円が適切

今回のポイントは下記です。

  1. 損益通算により課税される所得
  2. 還付税額の計算

順に見ていきましょう。


1の説明

  • 損益通算により課税される所得

特定口座において源泉徴収を選択した場合は、配当所得と譲渡損失を損益通算できます。

よって損益通算した上での所得は下記になります。

600,000円-500,000円=100,000円


2の説明

  • 還付税額の計算

今回は復興特別所得税は含まないので、源泉徴収された場合の税率は下記になります。

所得税 15%
住民税 5%

損益通算したことにより今回納めるべき所得税は『100,000円×15%=15,000円』と分かります。

資料を見ると損益通算前の所得税は90,000円なので、この差額が還付されることになります。

よって還付税額の計算式は下記になります。

90,000円-15,000円=75,000円

michi
michi

ありていに言えば90,000円払った所得税のうち、損益通算によって75,000円返ってきましたよ。という事です。

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