FP2級【学科】2021年5月【問3】

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本記事の内容
『2021年5月実施』FP2級学科試験の過去問の解説です。
【共通】

Q.3

ライフプランの作成の際に活用される各種係数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 余裕資金300万円を20年間、年率2.0%で複利運用する場合、20年後の元利合計額を計算するには、終価係数を使用する。
  2. 退職してから30年間、年率1.5%で複利運用しながら、毎年50万円ずつ受け取りたい場合、退職時点で必要な金額を計算するには、年金現価係数を使用する。
  3. 10年後に自宅をリフォームする資金500万円を年率1.5%の複利運用で準備したい場合、現時点で用意すべき手元資金の金額を計算するには、現価係数を使用する。
  4. 年率2.0%で複利運用しながら、5年後に自家用車を買い替える資金300万円を準備したい場合、必要な毎年の積立額を計算するには、資本回収係数を使用する。

4が不適切

1の解説

  • 余裕資金300万円を20年間、年率2.0%で複利運用する場合、20年後の元利合計額を計算するには、終価係数を使用する。

適切です。

『まとまったお金』のようなワードが出た場合は下記のどちらかになります。

キーワード『まとまったお金』
現価係数→現在いくら必要か?(げんざい)
終価係数→将来いくらになるか?(しょうらい)

設問は将来いくらになるのか?を問うているので終価係数を利用します。


2の解説

  • 退職してから30年間、年率1.5%で複利運用しながら、毎年50万円ずつ受け取りたい場合、退職時点で必要な金額を計算するには、年金現価係数を使用する。

適切です。

年金という直接の言葉はありませんが、内容が年金なのでその場合下記のどちらかを利用します。

キーワード『年金』
年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
資本回収係数→将来いくらずつ受け取れるか?(しょうらい)

設問は現在いくら必要なのか?と問うているので、年金現価係数を利用します。


3の解説

  • 10年後に自宅をリフォームする資金500万円を年率1.5%の複利運用で準備したい場合、現時点で用意すべき手元資金の金額を計算するには、現価係数を使用する。

適切です。

『まとまったお金』のようなワードが出た場合は次のどちらかを利用します。

キーワード『まとまったお金』
現価係数→現在いくら必要か?(げんざい)
終価係数→将来いくらになるか?(しょうらい)

設問は現在いくら必要か?を問うているので現価係数を利用します。


4の解説

  • 年率2.0%で複利運用しながら、5年後に自家用車を買い替える資金300万円を準備したい場合、必要な毎年の積立額を計算するには、資本回収係数を使用する。

不適切です。

『積立』というワードが出てきたら次のどちらかを利用します。

キーワード『積立』
減債基金係数→毎年の積立額はいくらか?(げんざい)
年金終価係数→積み立て後の金額はいくらか?(しょうらい)

設問は毎年の積立額を問うているので、減債基金係数を利用するのが適切です。

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