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『2020年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.28
先に下記の資料をご覧ください。(Q26.27.28で使います)
工藤さんは、退職後は地方でゆっくり暮らすことを希望しており、そのための資金として、10年後に2,000万円を準備したいと考えている。10年間、年利1.0%で複利運用する場合、現在いくらの資金があればよいか。
18,100,000(円)
本設問のポイントは3つです。
- 使用する係数は終価係数
- 受取期間は10年間
- 係数が分からなくてもオッケー
【ポイント1】
工藤さんは10年間で複利運用しながら2,000万円を貯めるために、現在いくら必要かを知りたいです。
まとまったお金を受け取るために、現在いくら必要かを知りたいので、現価係数を使います。
【まとまったお金】みたいなのが出たら下記のどちらかです。
- 将来受け取る金額を求めるなら→終価係数
- 現在いくら必要かを求めるなら→現価係数
【ポイント2】
設問より受取期間が10年と分かるので、係数表の10年、現価係数の欄を当てはめます。
よって2,000万円×0.905=18,100,000(円)が答えとなります。
【ポイント3】
この手の計算問題は係数の意味が分からなくても正答できます。
今回の設問は下記が重要です。
- 手元資金を年利1%で運用する
- 10年後に2,000万円にしたい
手元資金を年利1%で運用するので、ザックリと2,000万円×0.01=20万円くらい儲かることが分かります。
これが10年間続くので20×10=200万円となります。
2,000万円-200万円=1,800万円付近にアタリをつけます。
そうすると近いのは下記です。
- 終価係数→2,000万円×1.105=2,210万円
- 現価係数→2,000万円×0.905=1,810万円
言わずもがなですが、仮に2,210万円だとすると複利運用しているのに、原資から目減りしてしまっているのでおかしいですよね。
よって1,810万円の現価係数が正しいことが分かります。
- 現価係数→現在いくら必要か?(げんざい)
- 終価係数→将来いくらになるか?(しょうらい)
- 減債基金係数→毎年の積立額はいくらか?(げんざい)
- 年金終価係数→積み立て後の金額はいくらか?(しょうらい)
- 年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
- 資本回収係数→将来いくら受け取れるか?(しょうらい)
1は現在を聞いていて、2は将来を聞いています。
ちなみに1は『げ』2は『し』が名前についているのでそれで覚えてました(笑)
michi
2020年9月学科試験を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。