株ログは複数の企業と提携しており、当サイトを経由して商品を購入することで、売り上げの一部が還元されることがあります。しかしながら当サイトのランキング等の評価については提携の有無や支払いの有無が影響していることはありません。
- 本記事の内容
- 『2021年9月実施』FP3級学科試験の過去問の解説です。
【共通】
Q.41
追加型株式投資信託を基準価額1万500円(1万口当たり)で1万口購入した後、最初の決算時に1万口当たり700円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が1万200円(1万口当たり)となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は( ① )であり、元本払戻金(特別分配金)は( ② )である。
- ① 300円 ② 400円
- ① 400円 ② 300円
- ① 500円 ② 200円
2が適切
- 追加型株式投資信託を基準価額1万500円(1万口当たり)で1万口購入した後、最初の決算時に1万口当たり700円の収益分配金が支払われ、分配落ち後の基準価額が1万200円(1万口当たり)となった場合、その収益分配金のうち、普通分配金は( 400円 )であり、元本払戻金(特別分配金)は( 300円 )である。
前提として下記の知識が必要です。
分配前の基準価格 | 分配金を支払う前の基準価格 |
基準価格(個別元本) | 投資信託を買ったときの価格 |
分配落ち後の基準価格 | 分配金を払った時の基準価格 |
michi
要するに『分配前の基準価格』と『基準価格』は別物です。
普通分配金と特別分配金の違いは下記です。
- 分配金の違い
- 普通分配金→分配落ち後の基準価額が、個別元本と同額もしくは上回ったときの分配金
特別分配金→分配落ち後の基準価額が、個別元本よりも下回ったときの分配金
今回は分配金が700円なので資料をまとめると下記になります。
分配前の基準価格 | 個別元本 | 分配後の基準価格 | |
価格 | 10,900円 | 10,500円 | 10,200円 |
分配金(700円内訳) | 普通分配金400円 | 特別分配金300円 |
michi
分かりやすく言うと個別元本より
上の部分が『普通分配金』
下の部分が『特別分配金』
計算方法を説明します。
個別元本と分配落ち後の基準価格は設問より下記と分かります。
- 個別元本→10,500円
- 分配落ち後→10,200円
前述したように個別元本を下回った金額は特別分配金です。
計算すると『10,500円-10,200円=300円』が特別分配金となります。
次に今回の分配金の合計は700円です。
よって残りの『700円-300円=400円』が普通分配金と分かります。