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本記事の内容
『2020年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.22
杉山さん(55歳)は、2020年4月に夫から居住用不動産(財産評価額2,650万円)の贈与を受けた。杉山さんが贈与税の配偶者控除の適用を受けた場合の2020年分の贈与税額として、正しいものはどれか。なお、2020年においては、このほかに贈与はないものとする。また、納付すべき贈与税額が最も少なくなるように計算すること。
1. 4万円
2. 78万円
3. 97万円
4. 135万円
3が適切
本設問のポイントは2つです。
- 贈与税の控除
- 速算表からの計算
順に見ていきましょう。
まず前提として贈与税額の計算式は下記です。
- 贈与財産-基礎控除=贈与財産の評価額
- 1をもとに税率の速算表を使い、課税額が決定される
【ポイント1】
本設問の控除は下記です。
- 贈与税の基礎控除→110万円
- 贈与税の配偶者控除→2,000万円
上記は併用可能です。
ポイント
贈与税の配偶者控除は、居住用不動産の購入資金のみが対象です。
よって2,650万円-(110万円+2,000万円)=540万円が贈与財産の評価額です。
【ポイント2】
次は評価額を速算表に当てはめて、贈与税額を求めます。
(イ)、(ロ)がありますが、夫は直系尊属ではないので、(ロ)を使用します。
540万円×30%-65万円=97万円が本設問の答えです。
2020年9月学科試験を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。