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『2020年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.27
先に下記の資料をご覧ください。(Q26.27.28で使います)
杉野さんは、現在、老後の生活資金として2,000万円を保有している。これを25年間、年利1.0%で複利運用しながら毎年1回、年末に均等に取り崩すこととした場合、毎年年末に取り崩すことができる最大金額はいくらになるか。
900,000(円)
本設問のポイントは3つです。
- 使用する係数は資本回収係数
- 受取期間は25年間
- 係数が分からなくてもオッケー
【ポイント1】
杉野さんは2,000万円を複利運用しながら毎年取り崩したい(年金を受け取りたい)です。
受け取れる年金が将来いくらになるのか知りたいので、資本回収係数を使います。
【毎年受け取る】みたいなのが出たら下記のどちらかです。
- 将来受け取る金額を求めるなら→資本回収係数
- 現在いくら必要かを求めるなら→年金現価係数
【ポイント2】
設問より受取期間が25年と分かるので、係数表の25年、資本回収係数の欄を当てはめます。
よって2,000万円×0.045=900,000(円)が答えとなります。
【ポイント3】
この手の計算問題は係数の意味が分からなくても正答できます。
今回の設問は下記が重要です。
- 現在2,000万円もっている
- 25年間毎年受け取る
- 複利運用する
つまり1、2から2,000万円÷25年=80万円付近とアタリがつきます。
係数表を見ると下記が考えられます。
- 減債基金係数=2,000万円×0.035=70万円
- 資本回収係数=2,000万円×0.045=90万円
設問より複利運用するとあるので、1度にもらえる金額が80万円を超えないとダメですよね。
仮に70万円だとすると原資の2,000万円より減ってしまうので、おかしなことになってしまいます。
よって90万円受け取れる資本回収係数が正しいことが分かります。
- 現価係数→現在いくら必要か?(げんざい)
- 終価係数→将来いくらになるか?(しょうらい)
- 減債基金係数→毎年の積立額はいくらか?(げんざい)
- 年金終価係数→積み立て後の金額はいくらか?(しょうらい)
- 年金現価係数→現在いくらの元本が必要か?(げんざい)
- 資本回収係数→将来いくら受け取れるか?(しょうらい)
1は現在を聞いていて、2は将来を聞いています。
ちなみに1は『げ』2は『し』が名前についているのでそれで覚えてました(笑)
michi
2020年9月学科試験を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。