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『2020年9月実施』FP2級実技試験の過去問の解説です。
【日本FP協会】
Q.18
長岡さん(67歳)の2020年分の収入等は下記のとおりである。長岡さんの2020年分の所得税における総所得金額として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないこととし、総所得金額が最も少なくなるように計算すること。
1.(310万円-110万円)+(250万円-190万円)=260万円
2.(310万円-110万円)+(250万円-190万円)×1/2=230万円
3.(310万円-110万円)+(250万円-190万円-50万円)=210万円
4.(310万円-110万円)+(250万円-190万円-50万円)×1/2=205万円
4が適切
今回のポイントは下記です。
- 長岡さんの収入の課税区分
- 控除額、経費の計算
- 計算方法
まずは1からですね。
今回長岡さんは2つの収入を持っていますが、課税区分は下記です。
- 老齢厚生年金および企業年金→雑所得
- 生命保険の満期保険金→一時所得
次は2です。
それぞれ控除、経費を求めていきますね。
まずは公的年金等(雑所得)から。
資料は2つに分かれていますが、長岡さんの年齢は67歳なので下の区分を使います。
収入金額は310万円なので資料に当てはめると控除額は110万円と分かります。
次は生命保険の満期保険金(一時所得)ですが、資料より既払保険料が190万円と分かります。
ラスト3は実際の計算です。
まず公的年金等の所得(雑所得)は下記で求められます。
- 公的年金等の収入金額-控除額
よって
310万円-110万円=200万円が公的年金等の所得です。
次は満期保険金(一時所得)を求めます。
まずは一時所得の基礎知識を振り返りましょう。
- 一時所得=総収入額-経費-特別控除金額(最高50万円)
- 他の所得と合算する時はさらに1/2される
今回は雑所得との合算なので、下記の計算式になります。
(250万円-190万円-50万円)×1/2=5万円
よって設問4の計算式が成り立ち、205万円が答えとなります。
2020年9月学科試験を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:個人資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:中小事業主資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:生保顧客資産相談業務を解きたい。
2020年9月きんざい実技試験:損保顧客資産相談業務を解きたい。